国際熱核融合実験炉機構長「中国は信頼できるパートナー」

国際熱核融合実験炉機構長「中国は信頼できるパートナー」

新華社 | 2023-12-04 14:18:53

   【新華社サンポールレデュランス12月4日】国際熱核融合実験炉(ITER)機構のピエトロ・バラバスキ機構長はこのほど、新華社の単独インタビューに応じ、重要部品の納入から中核装置の設置まで、中国はITER計画の信頼できるパートナーだと語った。

  フランス南部の都市、サン・ポール・レ・デュランスにあるITERは世界で最も規模が大きく、影響力が強い国際科学研究協力事業の一つで、中国や欧州連合(EU)、インド、日本、韓国、ロシア、米国が共同で実施している。

  バラバスキ氏は長年、制御核融合の研究に従事し、中国がITER計画に参加する過程を見届けてきた。「私は1990年代にITERで働いていた頃、中国はまだ同計画の一部ではなかったが、現在は磁性体システムや電力システムなど多くの分野のモジュールを納入しており、同計画に欠かせない一部となった」と語った。

  中国は2006年にITER計画の正式な参加者となった。重要任務を相次いで請け負い、18の調達パッケージの製造を担っている。

  中国の原子力発電大手、中国核工業集団傘下の中国核電工程が音頭を取り、中国核工業二三建設、核工業西南物理研究院、中国科学院プラズマ物理研究所と仏原子炉メーカーのフラマトムが参加する共同事業体は2019年、トカマク型装置設置の1号契約をITER機構と締結した。中国が実験炉の心臓部であるトカマク型装置の設置に本格的に参加を始めたことを示した。

  同機構はここ数年、中国との協力を絶えず深めてきた。事業自体のほか、安徽省合肥にある中国科学院プラズマ物理研究所、四川省成都にある核工業西南物理研究院などとも幅広い協力を確立している。

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