戦国~明清時代の墓161基を発見 山東省済南市

戦国~明清時代の墓161基を発見 山東省済南市

新華社 | 2023-11-20 14:56:48

   東梁王一村の遺跡で出土した後漢時代の磚室墓(せんしつぼ)。(資料写真、済南=新華社配信)

   【新華社済南11月20日】中国山東省の済南市考古研究院はこのほど、同市歴城区東梁王一村で実施していた遺跡調査が完了したと発表した。古墓や窯炉、灰坑、井戸、灰溝など209カ所を発掘。古墓は161基を占めた。器物は陶罐(とうかん)や陶壷、磁器碗、銅銭など300点(組)余りが完全または復元可能な状態で出土した。

  古墓は戦国時代中・後期から明清時代までと幅広い年代のものが出土。戦国時代中・後期は竪穴土坑墓や磚椁墓(せんかくぼ)、甕棺墓(かめかんぼ)が中心で、前漢時代の磚椁墓や積瓦墓、後漢時代から魏晋時代の磚室墓(せんしつぼ)、唐から清の土坑墓、土洞墓、磚室墓なども少数見つかった。窯炉や灰坑などは多くが戦国時代後期のものだった。

  同研究院の職員によると、戦国時代中・後期の墓は整然と並んでおり、北東約500メートルにある梁王古城と時代的に一致する。被葬者は城内の住民だと見られる。窯炉が多く、集中していることから城外の陶器製造エリアだったと考えられる。

  今回の発見は済南地区の戦国時代から清代までの墓葬資料を充実させ、各時代の埋葬の制度や習慣、社会、歴史の研究に新たな資料をもたらした。(記者/孫暁輝)pagebreak

   東梁王一村の遺跡で出土した戦国時代の陶窯。(資料写真、済南=新華社配信)pagebreak

   空から見た東梁王一村の遺跡。(資料写真、済南=新華社配信)pagebreak

   東梁王一村の遺跡で出土した宋元時代の土洞墓。(資料写真、済南=新華社配信)

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