杭州アジア大会 メディアキットで「浙江製」を世界にアピール

杭州アジア大会 メディアキットで「浙江製」を世界にアピール

新華社 | 2023-09-18 13:26:04

   14日、杭州アジア大会のメディアキットと中身の製品。(杭州=新華社記者/江漢)

   【新華社杭州9月18日】中国浙江省杭州市で開かれる第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)でメディア関係者に配布される「メディアキット」は、バックパック本体から中身の大会記念品、生活用品、メディア作業用品に至るまで全て「浙江製」となっている。

  同市のバッグメーカー、力高控股集団のアジア大会事務局責任者、孫化莉(そん・かり)さんはメディアキットについて「アジア大会を確実にサポートするため、グローバルなデザイン開発チームを立ち上げた」と紹介。環境に配慮した素材を100%使用し、防水・防汚機能のほか、背負った時の負担を軽減する設計や背中部分の通気性の高い吸汗クッションなどにより、ハードな仕事をこなすメディア関係者の疲れを軽減できるという。

  同省ではますます多くの企業がデザインの刷新や自主ブランドの構築などにより、中高級路線への転換を実現している。同集団はスーツケースやバッグの製造に携わって既に26年、今では世界50カ国余りの3千カ所以上にまで販売拠点が広がっている。

  メディアキットの中には、保温タンブラーやシルク製のネックピロー、首周りの温度を調整するネックゲーターなどの生活用品も入っている。

  48年の歴史を持つシルク業界企業の杭州万事利絲綢文化は技術イノベーションを主としたモデルチェンジによって、スカーフや服飾といった従来のシルク製品を扱うだけでなく、家庭用健康用品や創意性のあるギフト製品、カスタムデザインなど幅広い市場を開拓している。

  保温タンブラーは中国で「金属製品の都」と呼ばれる同省永康市で作られた。製造元の浙江飛剣工貿は技術開発や製品の品質、供給体系などの領域で力をつけており、今回のタンブラー製作に当たっては、内側の厚さを0・08ミリまで薄く加工するスピニング技術を採用して大幅な軽量化と保温性の向上を実現した。

  浙江工商大学浙商研究院の楊軼清(よう・いつせい)執行副院長は「メディアキットの中身から、『浙江製造』(浙江製)が『浙江智造』(浙江スマート製造)へ向かっていることが分かる」と指摘。同大会への参加で企業が得るのは単なる受注ではなくハイレベルなお墨付きであり、省内の製造業にとって同大会はみんなでスポットライトを浴びる場となるだけではなく、国際舞台へと飛び出す発展のチャンスになると述べた。pagebreak

   14日、杭州アジア大会のメディアキットのバックパックと中身の製品。(組み合わせ写真杭州=新華社記者/江漢)

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