大連船舶重工と三井海洋開発、大型FPSOを引き渡し

大連船舶重工と三井海洋開発、大型FPSOを引き渡し

新華社 | 2023-05-29 10:03:55

   26日、遼寧省の大連港で引き渡された浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)「Bacalhau(バカリャウ)号」。(大連=新華社配信)

  【新社大連5月29日】中国の造船大手、中国船舶集団(CSSC)傘下の大連船舶重工集団と日本の石油・ガス生産設備大手、三井海洋開発が共同開発した浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)「Bacalhau(バカリャウ)号」が26日、遼寧省の大連港でノルウェーのエネルギー大手エクイノールに引き渡された。1日当たり22万バレルの原油処理能力を持つ大型の「洋上石油処理プラント」となっている。

  深海油田開発用のハイエンド大型海洋エンジニアリング設備で、採掘したばかりの石油のろ過や油ガス分離、油汚水処理などの初期処理ができ、生産した原油をタンクに貯蔵してタンカーへの積み出しを行う。大連船舶重工集団の韓雨(かん・う)海洋工学大型プロジェクトマネジャーによると、陸上の面積10平方キロメートルの石油・ガス処理プラントに相当する。

  全長364メートル、幅64メートル、型深33メートルで、最大喫水22・65メートル、排水量46万トン余り。貨物タンク22基を搭載し、最大貯油能力は200万バレルになる。1日の最大輸送能力は100万バレル。船内には158人分の居住スペースを備える。

  韓氏は「チタン合金管、耐熱合金管、高強度・高耐食ステンレス鋼管など防腐性に優れた材料を使い、溶接・塗装・設置工程などの難題を打開した。油田でのわずかなメンテナンスのみで、30年間ドック入り(入渠)の必要がない」と説明する。引き渡し後はブラジル沖合のサントス盆地の海上油田での作業に向かうという。(記者/張博群、郭翔)

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