アジア太平洋地域の国々、中国人観光客の来訪に期待

アジア太平洋地域の国々、中国人観光客の来訪に期待

新華社 | 2023-01-10 16:08:47

   【新華社バンコク1月10日】中国はこのほど、新型コロナウイルス感染対策を最適化し、国民の海外旅行を秩序を持って解禁する。新しい年を迎え、中国人観光客が次第に戻ってくるというニュースは、アジア太平洋地域、とりわけ観光業を基幹産業とする東南アジア諸国にとって、景気回復の期待をいっそう高めている。

   新型コロナ前の2019年、タイを訪れた外国人観光客は4千万人、うち3分の1近くは中国人観光客だった。同国のアーコム・タームピッタヤーパイシット財務相は、世界経済が下振れ圧力に直面しているものの、中国が国民の海外旅行を解禁するなどのプラス要素は、タイの23年の経済成長率3・8%の目標達成に役立つとの見方を示した。タイのピパット・ラチャキットプラカン観光スポーツ相は、政府が23年の観光客数に関する予想をこれまでの延べ2千万人から2500万人に上方修正したと紹介した。

   日差しやビーチ、離島などが有名なフィリピンとインドネシアも、中国を重要な観光客の出どころと見ている。

   フィリピンのマルコス大統領はこのほど、中国人観光客がフィリピンに戻り、熱帯の島国の自然の美しさと人々の温かさを体感してほしいと歓迎の意を示した。インドネシアのサンディアガ・ウノ観光・創造経済相は新華社の取材に対し、新型コロナがインドネシアの観光産業と100万近い雇用に影響を与えたと述べ、中国人観光客は観光産業の再興にきわめて重要で、増加傾向にある中国とインドネシア間の航空便は、朗報をもたらしているとした。

   カンボジアのフン・セン首相は、23年に中国人観光客延べ200万人がカンボジアを訪れ、カンボジア経済の高度成長を促すよう期待しているとした。

   このほか、航空各社がこのほど、国際線と国際便の増便計画を明らかにした。中国とベトナムの航空会社の多くも、両国を結ぶ航空便と路線を増やし、観光産業の回復を後押しすると宣言した。

   南半球に位置するニュージーランドの旅行会社の中には、中国の協力相手先と連絡を取り合い、新しい観光コースの計画を練り始めた。

   オーストラリアで十数年、観光業に従事する何清遠(か・せいえん)さんは、中国の春節(旧正月)を控え、中国人観光客をターゲットとした特色ある観光プログラムを作成していると語った。

   タイ国政府観光庁のユタサック・スパソーン総裁は、タイの観光産業が中国人観光客を迎える準備を始めているとし、ビーチやグルメのほか、東北部の民俗文化観光コースも観光客に薦める計画と説明した。また、ミャンマーのホテル・観光省はこのほど、中国語と観光に関する研修を積極的に提供し、まもなく到来する伝統的な観光シーズンに、より多くの中国人観光客の招致を希望している。

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