作者紹介

    笈川幸司(おいかわ こうじ、1970年4月20日に生まれ)日本語航海士。演説家。

    埼玉県所沢市生まれ、両親は福島県被災地浜通り出身。両親の生まれ故郷は3・11で大津波に飲み込まれ、部落が崩壊(福島県南相馬市鹿島区烏崎)。実家は福島県双葉郡広野町で、母は現在いわき市の仮設住宅に避難中。

    日本大学文理学部教育学科卒業、現在、北京日本学研究センターで音声学を研究中。現在はジャスロン代表、早稲田大学北京教育研究センター顧問、ACB朝日教学プロデューサー。

    主な著書は『笈川日本語教科書』(大連理工大学出版社、2010年ベストセラー賞(暢銷書賞)受賞。その他、『笈川日本語朗読教科書』『笈川日本語スピーチ教科書』『笈川日本語発音教科書』『対話笈川』などを執筆。

    1996年衆議院木幡弘道議員(新進党)の公設秘書、1997年~漫才師を経て、2001年7月に北京へ。

    2002年2月~2005年8月清華大学日本語学科、2005年9月~07年8月北京大学日本語学科でそれぞれで講師を務め、2007年9月に清華大学日本語学科に復帰。2011年9月から、中国全土で日本語講演マラソンを実施。 2012年6月現在、27都市120大学を訪問、講演マラソン継続中。

    また、2003年~2004年教え子である清華大学生が、北京市スピーチ大会で6大会連続優勝。2005年~2006年北京大学生が、北京市日本語コンテスト5大会連続優勝を記録。鬼川(おにかわ)特訓班のメンバーは、全国大会優勝20回以上、北京市大会など地区大会優勝100回以上の実績を持つなど、日中友好事業で活躍する数多くの学生を育てている。

    2011年9月~2013年3月、日本国駐華大使館後援、『2012日中国民交流友好年四十周年記念認定事業・日本語講演マラソン』で、中国100都市500以上の大学で講演を行う予定。

作者の言葉
新華ネットでコラムを連載することになりました。これまで北京で10年、日本語を教えていたわたしは、この場をお借りして、中国の若者、そして日本の若者にメッセージを伝える「メッセンジャー」になります。そして、毎回びっくりするようなエピソードをもとに、真理を求めて行こうと思います。
· 名前を覚えることの大切さ    2012-10-26
    中国人の名前は覚えにくい場合が多いように思います。杜(と)さんと唐(とう)さん、朱(しゅ)さんと周(しゅう)さんなど。日本人の名前も覚えにくいですが、中国には、紛らわしい苗字が多すぎます。すると、覚えにくいから覚えないのが一番だと判断する人がいるかもしれません。しかし、人の名前を覚えたときのメリットと覚えなかったときのデメリットを考えてみると、絶対に覚えておいたほうが良いと個人的には思っています
· 偉人を理解できない 笈川幸司    2012-10-09
    最近、どの書店へ言っても名言集なるものが山積みにされている。中でも目を引くのがトップアスリートたちが放った名言だ。アスリートでない偉人でもそうだが、他人の何百倍、何千倍もの努力をした人たちが口にした言葉を聞いて...
· 個性っていったい、何?    2012-10-09
    以前、どこかのコンテストで、審査員をつとめたわたしは、「あなたの一番行きたい日本の都市はどこですか」…
· 鏡を見て自分の笑顔を見ながらスピーチを練習しよう    2012-05-21
    夏休みや冬休みに学生を集めて実施する特訓クラスでは、毎回笑顔の大切さを教えこんでいる。というのも、多くの日本人もそうだが、中国人学生の中にきれいな笑顔でいる人は少ないように思うからだ。
· 多忙の中から、力を生み出す方法    2012-05-21
    今日は、「多忙の中から、力を生み出す方法」を提示したい...
· 能力さえ身につければ、 クビにされることはない    2012-05-07
    金融危機のあと、昨年の原発事故の影響もあって、いま、日本語学校で日本語を学ぶ学生の数が減っているという。
· 日本語航海士として歩き続けたい    2012-05-03
    昨秋から「日本語」を持ち歩きながら中国全土を旅している。お金はない。なのに、なぜ苦労してまでそんなことをするのか、学生たちは不思議に思い...
· 相手が欲しいものをよく考えば十分    2012-03-31
    成功学や出世術など、そういった類の本によく書かれてあることがあります。大学生の中にもその種の本を読む人がいるかもしれませんが、ほとんどの学生にとっては興味のない話題とも言えるでしょう。
· 占いよりも大事な人の励まし 笈川幸司    2012-01-31
    2011年は厄年だった。どの占いの本を読んでも、書かれてあるのは「新しいことに手を出すな」「健康に気をつけろ」「この一年は黙ってろ」といったネガティブセンテンスのオンパレードだった。
· 日本人の立場から見た中国の新卒採用    2012-03-06
    企業から新卒採用の相談を受けることがある。最近は、その手の話が多くなってきた。というのも、ここ数年、一部の日本企業ではあるが...
· 「ネクストワン」を目指して頑張ろう     2012-05-08
    3年前、「笈川日本語教科書」という本を出版しました。その本を書き上げるまでに9年かかりました。そして、完成したときには、「もう二度とこれほどの情熱を注いで書くことはできない」と思いました。
· みんなに覚えてもらえる自己紹介をしよう     2012-05-08
    去年12月にスマホを購入して以来、中国版ツイッター《新浪微博》を利用している。そこでは、日本語講演マラソンで知り合った学生、普段お世話になっている先生方、まだ顔も見知らぬ方々がフォロアーになって、わたしの動向に注目してくれている。
· 日本語を中国で教え 自分自身が光になりたい    2011-12-26
    「金がないから何もできないという人間は、金があっても何もできない人間である」。これは、日本の宝塚歌劇団の創業者・小林一三氏の言葉だ。
· 日本人の笈川氏 若者に伝えたいメッセージ:「幸せ」と「苦しみ」    2011-12-19
    これまで北京で10年、日本語を教えていたわたしは、この場をお借りして、中国の若者、そして日本の若者にメッセージを伝える「メッセンジャー」になります。