中国の温家宝総理と韓国の李明博大統領は21日、ともに福島市を訪れ、被災地の人々を慰問した。「解放日報」が伝えた。
福島県の松本副知事は19日、程永華駐日大使との会見で、「地震発生から現在に至るまで、福島は福島産の野菜が放射性物質に汚染されていて食べられない、といった様々な風評被害に苦しめられてきた。中韓首脳の福島訪問は、このような風評被害の防止に役立つだろう。訪問そのものが、福島の安全を行動で示すことになり、福島が苦境を脱する助けとなる」と語った。
注目すべきは、中韓首脳の今回の福島訪問が、中国側の積極的な働きかけにより実現したことだ。中韓首脳が忙しい公務の合間を縫って福島を訪問したことに、県の職員らは感動し、「これは重大な出来事だ。これをきっかけに今の状況を打開できるかもしれない」との見方を示している。
(人民網日本語版)