質の高い発展遂げる中国のスイカ産業 上海では「空中栽培」も

質の高い発展遂げる中国のスイカ産業 上海では「空中栽培」も

新華社 | 2026-07-02 10:57:30

今年豊作となった上海越亜農産品種植専業協同組合のスイカ「南匯8424」。(上海=新華社配信)

 【新華社上海7月2日】中国は世界最大のスイカ生産国であり、消費国でもある。国連食糧農業機関(FAO)の統計によると、年間生産量は毎年、世界全体の約6割を占める。この驚くべき数字の背景には、近年の中国スイカ産業の目覚ましい発展がある。優良品種の選定から栽培技術の向上、コールドチェーン(低温物流)の整備、ブランド販売に至るまで、産業チェーン全体にわたる質の高い発展を遂げてきた。これにより年々、一般家庭での食卓の選択肢が豊かになり、農家の所得向上につながる可能性も大きくなっている。

 一般的にスイカは地面につるをはわせて育てるが、上海市嘉定区では、つるを支柱に沿わせて上に伸ばし、果実を専用のネットに入れ、宙に浮かせた状態で育てている。この空中で栽培したスイカは「嘉定双鮮」というブランド名が付けられている。赤肉と黄肉の2品種があり、1個当たりの重さは1・5~3キロ。成熟する過程で空中につるされるため、太陽の光がむらなく当たり、病害虫の被害も受けにくい。都市にある観光農園での収穫体験にも適している。

6月22日、宙に浮かせた状態で育てられるスイカ「嘉定双鮮」。(上海=新華社配信)

 「嘉定双鮮」は上海市のスイカ産業技術体系に基づき、同市と嘉定区の農業技術普及サービスセンターが8年かけ共同で選定・育成した特色ある小玉スイカのF1種(雑種第一代)で、食感はみずみずしくシャリシャリとし、糖度は12度以上ある。

 小ぶりで都市部の家庭が1回で食べきれるサイズであることから、市内ではここ数年、「嘉定双鮮」などをはじめとする小玉スイカの栽培面積が急速に拡大している。ただ、全体としては、「8424」や「美都」などの中玉スイカが依然、圧倒的な生産量を誇り、その割合は9割近くに及ぶ。

6月19日、上海市浦東新区農協会が中心となって立ち上げた「南匯8424」スイカブランド協同組合とブランド専門委員会。技術・基準・品質・商標・包装表示・小売希望価格を統一している。(上海=新華社配信)

 同市農業農村委員会によると、昨年の上海産スイカの生産量は11万4800トン、総生産額は7億5700万元(1元=約24円)に上った。ただ、巨大都市・上海の需要を満たすには、十分とは言えない。ここ数年、他省・市で生産され上海に入ってくるスイカは30万トン以上と安定している。同市のスイカ総消費量の約8割を占める上、年間を通じて途切れることなく供給されている。(記者/張夢潔)

6月22日、上海市嘉定区華亭鎮で今年初めて開始したスイカの無土壌栽培試験。(上海=新華社配信)

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