中国・西安で唐代墓の墓主判明 文化財約50点出土

中国・西安で唐代墓の墓主判明 文化財約50点出土

新華社 | 2026-06-07 18:00:30

西安市で唐代・范凝の墓から出土した陶器製の馬。(西安=新華社配信)

 【新華社西安6月7日】中国陝西省考古研究院は3日、西安市で発掘した唐代の墓について、墓主が長安で治安管理の官職「県尉」を務めた范凝(はん・ぎょう)で、没年は西暦775年と判明したと発表した。墓からは人物俑や十二支俑、銅鏡など文化財約50点が出土しており、唐代の歴史や文化、葬送制度を研究する上で重要な実物資料となる。

 プロジェクトの責任者で同研究院の研究館員、曹竜(そう・りゅう)さんによると、研究院は2023年3月から西安東部郊外の灞(は)河東岸にある務荘村で、漢唐時代から明清時代にかけての墓760基余りを発掘。そのうちM8号墓は傾斜した墓道を持つ三天井単室土洞墓で、副葬品49点が出土した。

西安市で唐代・范凝の墓から出土した動物俑。(西安=新華社配信)

 M8号墓では墓誌も発掘され、青石製の墓誌蓋には「大唐故范府君墓誌銘」と記されていた。墓誌の解読により、墓主が范凝で、没年は唐代宗大歴10(西暦775)年、官職は長安県尉だったことが判明。墓の構造も身分に見合ったものであることが確認された。

 曹氏は、現時点で唐代文献に范凝に関する記載はなく、今回の発掘は文献記録の空白を補うものだと指摘した。(記者/張思潔、楊一苗)

西安市で唐代・范凝の墓から出土した男立俑。(西安=新華社配信)

西安市で唐代・范凝の墓から出土した鎮墓獣。(西安=新華社配信)

西安市で唐代・范凝の墓から出土した女立俑。(西安=新華社配信)

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