交流の場は展覧会 中国の若者の間で「鑑賞型社交」が流行

交流の場は展覧会 中国の若者の間で「鑑賞型社交」が流行

新華社 | 2026-05-05 16:53:00

遼寧省の瀋陽博物館でスタッフと交流する来館者。(瀋陽=新華社配信)

 【新華社瀋陽5月5日】中国では社会の発展と人々の文化的需要が高まるにつれ、若者の間で「展覧会鑑賞型社交」という新たな交流スタイルが登場した。

 遼寧省瀋陽市の紅梅文創園発酵芸術センターでは、四つのアート展が同時開催されている。クラスメートと展示室を巡っていた大学生の文佳琪(ぶん・かき)さんは、一緒に展覧会を鑑賞する過ごし方について「最高に楽しくてしかも有意義」だと声を弾ませた。

 「展覧会鑑賞型社交」とはその名の通り、数人の友人を誘って、魅力的で興味深い展覧会を巡り、独創的なデザインを写真に収めたりユニークなイベントを体験したりしながら、その様子を交流サイト(SNS)に投稿することでソーシャルな側面を強めていくスタイルのことを指す。

遼寧省の瀋陽故宮でパフォーマンスを楽しむ来館者。(瀋陽=新華社配信)

 遼寧大学経済学院の司亜偉(し・あい)副教授は、さまざまな展覧会を熱心に見て回る若者にとって、展覧会鑑賞は決して「一方的な鑑賞」ではなく、交流やレジャー、アイデンティティーの表現が一体となったライフスタイルだと指摘する。「若者は展覧会を通じて集まり、共通の文化体験の中で共感を生み出し、気負わず自然体で社交の懸け橋を築く。これこそが『展覧会鑑賞型社交』が急速に人気を博し、若者たちの間で大人気となった根本的な理由だ」と述べた。

遼寧省博物館で記念品づくりを楽しむ来館者。(瀋陽=新華社配信)

 1~5日の労働節(メーデー)連休中、瀋陽の主要な博物館や文化施設では次々と新しい展覧会が始まり、若者たちにとって「展覧会鑑賞型社交」の格好の場となった。紅梅文創園のアート展、瀋陽故宮博物院の職員作品展、遼寧省博物館の扁額(へんがく)展と午年干支文物展、1905文創園の中仏文化芸術祭など、数々の展覧会が豊かな交流の場を提供し、多くの若者が友人や同級生と誘い合って、文化的ニーズと社交ニーズを同時に満たす休日を過ごした。

 「展覧会鑑賞型社交」の流行は文化消費と休日経済の発展もけん引している。若者たちが展覧会で作品を鑑賞するだけでなく、会場限定の飲食を楽しみミュージアムグッズを購入することは多様な消費を結びつけ、文化・商業・観光の融合発展を促す重要な原動力となり、文化消費のさらなる活力を生み出すことにもつながっている。

遼寧省の瀋陽故宮でミュージアムグッズを購入する来館者。(瀋陽=新華社配信)

 「展覧会鑑賞型社交」の人気はデータによって裏付けられている。口コミサイト「大衆点評」、生活関連サービス大手「美団」のシンクタンク「美団研究院」、チケット販売サイト「猫眼」が共同で発表した「2025展覧会・博物館データリポート」によると、過去1年間で大衆点評の展覧会・博物館関連のユーザー投稿は前年比24%増加し、1260件以上の展覧会がユーザーの投稿によって地域のトレンド検索ランキング入りを果たしていた。(記者/丁非白、趙洪南)

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