
皖西白鵝の群れ。(六安=新華社配信/張光照)
【新華社合肥2月21日】中国安徽省六安市では、在来のガチョウ品種「皖西白鵝(かんせいはくが)」を核とする産業の高度化が進んでいる。食肉加工や羽毛素材の開発、スポーツ用品原料の供給までを担う体制が整い、地域経済を支える産業へと発展している。
大別山北麓に位置する六安は、中国の国家級畜禽遺伝資源保護品種に指定されている皖西白鵝の主産地。かつては農家による小規模飼育が中心で、羽毛や食肉を原料として販売する形が主流だったが、近年は加工分野への投資が進み、付加価値の向上が図られている。
安徽省六安のスポーツ用品メーカーで、バドミントン用シャトルの製造に取り組む従業員。(六安=新華社配信)
同市裕安区の食品メーカー、六安市勝縁食品では、食肉処理から味付け、加熱加工までを自動化した生産ラインが稼働している。塩漬けや煮込み製品など20種類以上の商品を展開し、スーパーマーケットや電子商取引(EC)を通じて全国へ出荷している。
同社は企業と合作社、農家が連携するモデルを導入。農家の安定的な販路を確保するとともに、加工によって付加価値を高め、従来の単純販売に比べ収益は3割以上増加したという。周辺では2千戸超の農家が飼育や輸送、加工に従事し、関連産業の裾野も広がっている。
安徽省六安の羽毛製品メーカー、六安市海洋羽毛の羽毛分別機。(1月24日撮影、六安=新華社記者/戴威)
食肉だけでなく、羽毛・ダウン分野も伸びを見せている。六安は国内有数の羽毛・ダウンの集散地として知られ、質の高いダウンを活用した機能性素材の開発が進んでいる。地元メーカーの六安市海洋羽毛は、難燃性や防水性を備えた多機能ダウン素材を開発し、アウトドア用ブランケットや音響機能付き枕などの製品を米国、日本、ドイツ、カナダなどに輸出している。
バドミントン用シャトルの原料供給でも存在感を示す。六安産の羽毛は国内練習用シャトルの約4割を占め、RSLやヨネックス、カワサキなどの国際ブランドにも供給されている。羽毛はさらに工芸品にも加工され、海外市場で販売されているという。

渓流で群れをつくる皖西白鵝。(六安=新華社配信)
文化フェスティバルや国際ダウン展示会、バドミントン大会などを通じたブランド発信も進む。育種から飼育、加工、販売までを網羅する産業基盤が整い、皖西白鵝は大別山地域の農村振興を支える重要資源となっている。(記者/何曦悦、戴威)
安徽省六安の羽毛製品メーカー、六安市海洋羽毛で稼働する羽毛分別機。(1月24日撮影、六安=新華社記者/戴威)

皖西白鵝の群れ。(六安=新華社配信/張光照)

安徽省六安の現代農業産業パークにある、六安市紅新禽羽の生産ライン。(六安=新華社配信/岳陽)

安徽省六安の羽毛製品メーカー、六安市海洋羽毛の羽毛分別機。(1月24日撮影、六安=新華社記者/戴威)

安徽省六安の羽毛製品メーカー、六安市海洋羽毛で稼働する羽毛分別機。(1月24日撮影、六安=新華社記者/戴威)