
高齢者にマッサージをする社区(コミュニティー)の医療スタッフ。(フフホト=新華社配信)
【新華社フフホト2月15日】中国内モンゴル自治区フフホト市は、ビッグデータや人工知能(AI)で市民のニーズに応え、「温もりあるテクノロジーと心地よい介護」を実現している。ボタンを押すだけの緊急通報からグラム単位で計量するスマート食堂、個々のニーズに合わせたリフォームまで、取り組みは多岐にわたる。
フフホト市スマート介護指揮調整センターでは、市内の高齢者79万3200人、介護施設891カ所、スマートⅠoT(モノのインターネット)機器7500台余りのデータが、大型スクリーンにリアルタイムで表示されている。
全国に先駆けてスマート高齢者介護試行都市に指定されたフフホト市は、スマート介護に特化した情報プラットフォームを構築。千社以上のサービス機関を統合し、食事や入浴、家事など10分類2千項目以上のサービスからなるワンストップ型のネットワークを確立した。

フフホト市スマート介護指揮調整センターの大型スクリーン。(フフホト=新華社配信)
新城区に住む孫文才(そん・ぶんさい)さんは、92歳の母親のために緊急通報装置とスマートマットレスを設置。「母がボタンを押せば私の携帯電話に通知が届く。マットレスは心拍数や呼吸をモニタリングし、異常があれば自動で教えてくれる」と語った。これらのスマート設備は、市内3829床の家庭用介護ベッドを24時間体制で見守っている。これまでに発信された通報は1万2千回を超え、378件の事故を未然に防止した。
新城区星火巷社区(コミュニティー)のスマート食堂では、毛(もう)さん(66)がスマートトレイに自分で料理を盛り付けていた。「顔認証で登録して、グラム単位で課金される。食べたい分だけ取れるし、栄養分析レポートも受け取れる」と毛さんは話す。AI顔認証と調理ロボットを導入したこの食堂は、1日平均180人余りの高齢者が利用し、年齢に応じた割引制度も好評という。市内には2025年末時点で305カ所の食事支援拠点が設置され、うち23カ所では自動決済が利用できるほか、食材の履歴や栄養成分も確認でき、高齢者の食事は単に空腹を満たすのではなく「おいしく食べる」へと変わりつつある。
同市のスマート介護プラットフォームのサービス受注数は40万件を超え、満足度は98・7%となっている。徒歩15分圏内で介護サービスを受けられる体制が、市内の主要地域で整っている。(記者/哈麗娜)

フフホト市の社区(コミュニティー)の高齢者食堂で食事をする高齢者。(フフホト=新華社配信)