中国・甘粛省定西市、ジャガイモ産業が拡大 種芋から加工まで一体化

中国・甘粛省定西市、ジャガイモ産業が拡大 種芋から加工まで一体化

xhnews | 2026-01-21 11:09:45

甘粛省定西市安定区のジャガイモ加工企業で、加工ラインへの投入を待つジャガイモ。(定西=新華社記者/多蕾)

 【新華社蘭州1月21日】中国甘粛省定西市は、黄土高原、青蔵高原、秦嶺山脈が交わる地域に位置する。乾燥して降水量は少ないものの、ジャガイモの塊茎(かいけい)が肥大する時期と雨期が重なるため、全国でも有数のジャガイモ栽培適地となっている。

 同市は商品用ジャガイモの生産・加工拠点であると同時に、種芋の育成・増殖拠点としても知られる。種芋生産の出発点となるウイルスフリー原原種の生産能力は18億個に上り、国内需要を満たすだけでなく、エジプトやサウジアラビアなどの国・地域にも輸出されている。

甘粛省定西市安定区香泉鎮の種芋育成・増殖拠点にある種芋温室。(ドローンから、定西=新華社記者/張睿)

 1990年代、同市がジャガイモ産業を最大の基幹産業として育成する方針を打ち出して以降、種芋の育成企業やジャガイモ加工企業が相次いで進出した。定西馬鈴薯研究所の李華沢(り・かたく)副総経理によると、98年に設立された同研究所では、年間1億個を超える原原種を生産し、十数カ国・地域に輸出している。

 でんぷん含有量が高く、加工に適した品種の普及により、ジャガイモの加工能力も向上した。年間加工能力は96万トンに達し、産業全体の生産額は254億元(1元=約23円)に上る。

甘粛省の定西馬鈴薯研究所で、ジャガイモのウイルスフリー苗を確認するスタッフ。(定西=新華社記者/呂帥)

 甘粛薯香園農業科技の劉宗信(りゅう・そうしん)総務主任によると、同社は合作社(協同組合)や農家と2千ヘクタール以上の農地で栽培契約を結び、年間7千トンを超えるジャガイモ粉末を加工している。

 定西市馬鈴薯産業発展弁公室の余峡林(よ・きょうりん)主任は、第14次5カ年規画(2021~25年)期間に加工分野で大きな前進があったと指摘する。市内の主要加工企業は28社に増え、従来多かったデンプンや春雨に加え、フライドポテトやポテトチップス、ポテトボール、ビスケット、「寛粉」(幅の広い春雨)などへと加工対象が多角化した。

「2025年中国・定西馬鈴薯大会」の製品展示エリアで、ライブ配信で製品を販売するスタッフ。(定西=新華社配信/王克賢)

 ジャガイモ栽培は貧困者支援の一助ともなっている。定西市では高水準農地の整備や山地農地への給水を通じ、ジャガイモの標準化栽培面積を約17万ヘクタールに拡大した。生産・加工能力の向上により、農家1人当たりのジャガイモ産業による収入は、年間可処分所得の23%を占めるまでになっている。

定西馬鈴薯研究所の温室で、病害のモニタリングを行う巡回点検ロボット。(定西=新華社記者/張睿)

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