中国低空経済の市場規模、25年は1兆5千億元の見通し

中国低空経済の市場規模、25年は1兆5千億元の見通し

新華社 | 2025-12-25 08:35:00

安徽省合肥市の駱崗公園で飛行展示を行う電動垂直離着陸機。(7月2日撮影、ドローンから、合肥=新華社記者/周牧)

 【新華社北京12月25日】中国では、低高度空域を飛ぶ有人・無人航空機を活用した経済活動「低空経済」が人々の日常生活に溶け込んでいる。中国民用航空局は、2025年の中国低空経済の市場規模が1兆5千億元(1元=約22円)に達し、35年には3兆5千億元を超えると予想する。

 「低空経済」は24年と25年、2年連続で政策方針を示す「政府活動報告」に盛り込まれ、今年は「第15次5カ年規画(2026~30年)」でも言及された。政策によるけん引と産業の発展が同じ歩調で共に効果を発揮し、低空経済の市場規模は着実に拡大した。

 民間用無人機や「空飛ぶクルマ」と呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL)は、中国低空経済の発展を支える重要な要素であり、産業規模は拡大し続けている。関連データは、25年の民間用無人機の市場規模が前年比15%増加すると見込む。中国の25年のeVTOL受注額は11月時点で300億元を超えた。

 低空飛行市場は活発さを維持している。中国航空運輸協会によると、25年7月現在、中国国内の有人航空機運用企業は801社、無人機運用企業は1万9900社を超え、同産業への参画度は持続的に向上している。25年上半期(1~6月)の無人機の飛行時間は2447万時間に達し、市場需要が急増した。

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