バッグチャーム、中国の若者の間で新たな消費トレンドに

バッグチャーム、中国の若者の間で新たな消費トレンドに

新華社 | 2025-12-24 08:58:45

8日、広東省広州市で、日本の人気IP「ちいかわ」のバッグチャーム製品を選ぶ消費者。(広州=新華社記者/鄧瑞璇)

 【新華社広州12月24日】中国の若者の間では最近、バッグチャームが個性を表現する新たなトレンドの一つになりつつある。

 広東省広州市の繁華街にある大型雑貨店「MINISO LAND」の店内は、壁一面にバッグチャームが並び、購買意欲をかき立てられる。ラインナップは最近の大ヒット映画「ズートピア2」とのコラボモデルから、ハローキティやハリー・ポッターなど定番のキャラクターIP(知的財産)、さらには「ちいかわ」や「Wakuku(ワクク)」などの新しいトレンドトイまで多種多様で、価格も数十元(1元=約22円)から数百元までと幅広い。多くの市民や観光客の購入品には、必ずと言っていいほどバッグチャーム類の商品が含まれている。

8日、広東省広州市で、映画「ズートピア2」の大ヒットにより対面販売での売れ行きが好調な、同作品のコラボレーションバッグチャーム製品。(広州=新華社記者/鄧瑞璇)

 中国の若者に人気のSNSアプリ「小紅書(RED)」では、関連トピックの閲覧回数が1億3千万回を超え、多くの人が自分のバッグチャームに関する情報を熱心にシェアしている。

 フィギュアや模型などの静的なコレクション品とは異なり、バッグチャームには「携帯できる」という優位性がある。同店舗を運営する名創優品集団の劉暁彬(りゅう・ぎょうひん)副総裁兼最高マーケティング責任者(CMO)は「バッグチャームは単なる装飾品にとどまらず、若者の感情表現や同じ趣味を持つ人同士の帰属意識を可視化する媒体にもなっている」と説明。同社のチャーム・キーホルダー類の商品量はぬいぐるみ類の35%以上を占めており、今年に入ってからのチャーム類の累計販売数は既に1200万点を突破したと明らかにした。

上海市にあるネットで人気のランドマーク「武康大楼」に着想を得てデザインしたぬいぐるみ型バッグチャーム「武康康」。(10月15日撮影、広州=新華社記者/程思琪)

 市場が成熟するにつれ、バッグチャームは各業界との融合を深めている。中国の複数の都市では文化クリエーティブ製品の一環として、文化観光の特色を持つバッグチャームが開発され、地域文化を伝える「動く名刺」として活用されている。映画やテレビ番組も、コンテンツの人気を継続させるため、バッグチャーム製品を多数発表している。(記者/鄧瑞璇、程思琪)

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