
9日、「2025宇宙技術平和利用(健康)国際シンポジウム」の分科会で、基調報告をする専門家。(瓊海=新華社配信)
【新華社海口12月14日】中国海南省瓊海(けいかい)市博鰲(ボアオ)鎮で11日までの3日間、「2025宇宙技術平和利用(健康)国際シンポジウム(IPSPACE25)」が開かれ、中国や米国、ロシア、ドイツなどの宇宙飛行士や宇宙、医療、教育各分野の専門家ら約50人が、宇宙技術の平和利用や「大健康(健康管理から医療医薬、リハビリ、介護までを含めた健康医療)」への貢献、グローバル協力が直面する機会と課題などを巡り、深く対話した。
国連宇宙部(UNOOSA)のドリス・エル・ハダニ副部長は、宇宙は人類が共有する「最大のインフラ」で、国際協力の重要な舞台でもあると指摘。限りある軌道資源(人工衛星を運用できる空間)やスペースデブリ(宇宙ごみ)の脅威などの現実的問題に手を携えて対応する必要があると述べた。

9日、「2025宇宙技術平和利用(健康)国際シンポジウム」の記者会見。(瓊海=新華社記者/陳子薇)
国際協力は宇宙事業を発展させる重要な推進力となっている。出席した複数の専門家も、国際協力は宇宙事業の持続可能な発展を推進する核心的原動力だと強調した。
中国リモートセンシング応用協会の羅格(ら・かく)理事長は、宇宙事業の発展は孤軍奮闘に頼ることはできず、国際的な交流協力が宇宙・健康事業の発展を推進する原動力の一つだと指摘。世界各国の宇宙関連機関が持続的に協力を強め、手を携えて進むことができれば、中国の宇宙開発の飛躍的発展を後押しするだけでなく、協力の成果を全ての参与国にもたらすことができると表明した。

9日、「2025宇宙技術平和利用(健康)国際シンポジウム」の分科会で、基調報告をする専門家。(瓊海=新華社配信)
シンポジウムは、国連宇宙空間平和利用委員会(UNCOPUOS)のオブザーバー機関でもある国際非政府組織(NGO)「国際平和連盟(宇宙)」、ボアオ楽城国際医療観光先行区管理局が中国電子商会や中国リモートセンシング応用協会などと共同で主催。期間中には宇宙飛行士座談会や宇宙飛行士ナイト、国際教育イノベーション大会なども開かれ、各国の宇宙飛行士が若者と直接交流して宇宙精神と知識を伝え、若者の科学に対する探求心を高めた。(記者/陳子薇)

9日、「2025宇宙技術平和利用(健康)国際シンポジウム」の記者会見。(瓊海=新華社記者/陳子薇)