百盛、中国・成都時代広場と２０年契約　主要商業スペースを全面運営

成都市の時代広場に入った百盛。（成都＝新華社配信）

　【新華社成都１１月３０日】中国で百貨店「百盛（パークソン）」を展開する百盛商業集団（パークソン・リテール・グループ、マレーシア系）は２７日、四川省成都市の複合商業施設「成都時代広場」とのテナント契約を更新した。契約期間は２０２７～４７年の２０年間にわたり、百盛が成都の消費市場に強い期待を寄せていることを示すと同時に、地域経済に新たな活力をもたらすと見込まれている。

　百盛は１９９４年、繁華街の春熙路に成都１号店を開業し、成都の商業発展とともに歩んできた。今回の契約は、単なる賃貸期間の更新ではなく、時代広場にある２万８７６３平方メートルの主要商業スペースを全面的に運営、管理することが明記されている。

成都市の繁華街、春熙路にある時代広場に入った百盛。（成都＝新華社配信）

　業界アナリストは、２０年という長期契約は前向きなシグナルを発していると指摘。春熙路商業圏のエコシステム安定に寄与するとともに、けん引役としてより多くの優良ブランドや投資を呼び込み、都市経済の発展に新たな活力をもたらすとの見方を示した。（記者／李倩薇）

時代広場の百盛に出店している日本の衣料雑貨店「ニコアンド」。（成都＝新華社配信）