清王朝発祥の地「ヘトゥアラ城」を訪ねて 中国遼寧省撫順市

清王朝発祥の地「ヘトゥアラ城」を訪ねて 中国遼寧省撫順市

新華社 | 2025-11-30 17:25:45

ヘトゥアラ城の汗宮大衙門。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

 【新華社撫順11月30日】中国遼寧省撫順市新賓満族自治県永陵鎮の小高い丘の上に、清王朝発祥の地として知られるヘトゥアラ(赫図阿拉)城がある。「ヘトゥアラ」は満語(満州語)で「平らな丘」を指し、歴史上は「興京」と呼ばれた。清の太祖ヌルハチ、第2代皇帝ホンタイジ、初期の有力皇族ドルゴンなどがこの地で生まれた。

ヘトゥアラ城に立つヌルハチ像。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

 ヘトゥアラ城は明の万暦31(1603)年、ヌルハチが内城の築城を開始し、2年後には外城も築かれた。内城の面積は25万平方メートル、外城の面積は約156万平方メートルに及び、ヌルハチは万暦44年(1616年)の元日にこの地で清王朝の前身となる「後金(こうきん)」を建国した。中国史上最後の山城式都城、保存状態が最も良い女真族の山城であり、清朝初期の歴史や芸術などを研究する上で重要な意義を持つ。

ヘトゥアラ城の汗王寝宮。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

 城の中央部は窪地になっており、城内唯一の飲用井戸「罕王井(かんおうせい)」がある。1603年に創建された内城の汗宮大衙門は「重檐攢尖(ちょうえんさんせん=二重屋根の宝形造)」式建築で八角形の外観をしており、ヌルハチが「汗(ハン)」の位に就いて国政を執り、軍務を議論し、使節と接見した。

 ヘトゥアラ城は2006年5月、明代の遺跡として全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定され、19年にはヘトゥアラ村が全国郷村観光重点村に選定された。(記者/藍建中)

ヘトゥアラ城内で唯一の飲用井戸「罕王井」。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城大成殿内の孔子像。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城内で披露された満族の舞踊。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城で披露された満族の狩猟パフォーマンス。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城正白旗衙門の内部建築。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城内の正藍旗衙門遺跡。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城で披露された満族の祭祀(さいし)舞踊。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城の正白旗衙門。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城の正白旗衙門前に立つノニレの古木。ホンタイジが出征のたびに祈りを捧げたといわれる。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城正白旗衙門の内部。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城の入り口。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城内のヌルハチ生誕地入り口。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城汗宮大衙門の後ろに立つシャーマン神殿。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城内のヌルハチ生誕地に立つ索羅杆。満族が伝統的祭祀(さいし)で天を祭る際に用いる。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城汗王寝宮の内部。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城内のヌルハチ生誕地入り口。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城汗宮大衙門の中庭。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城の孔廟櫺星門(れいせいもん)。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城の案内図。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城の文廟。正面は孔子を祭る大成殿。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

ヘトゥアラ城内のヌルハチ生誕地。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)

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