中国は引き続き外商投資の安定、ハイレベルな開放拡大に注力

中国は引き続き外商投資の安定、ハイレベルな開放拡大に注力

新華社 | 2025-03-20 21:27:14

 11日、GEヘルスケア超音波大中華圏本部およびハイエンド医療機器エコシステムプロジェクト着工式の様子。(無錫=新華社配信)

   【新華社南京3月20日】中国の第14期全国人民代表大会(全人代)第3回会議で審議、採択された今年の政府活動報告は、ハイレベルな対外開放を拡大し、貿易と外国企業投資を積極的に安定させることを提起。「外商投資を大いに奨励する」「外資系企業への支援・保障を強化する」「サービス業開放拡大総合モデル事業を推し進める」といった一連の方針は、ハイレベルな対外開放を推進するという中国の決意を示している。

   米医療機器大手、GEヘルスケアの超音波大中華圏本部およびハイエンド医療機器エコシステムプロジェクトが11日、江蘇省無錫市で着工した。GEヘルスケアのグローバル・エグゼクティブ・バイスプレジデントで、中国総裁兼最高経営責任者(CEO)の張軼昊(ちょう・いつこう)氏は、無錫市の長年にわたる同社への支援や援助に言及し、「無錫市独自の産業支援の優位性や持続的なビジネス環境の最適化、手厚さを増していく政策支援を目にしてきた」と述べた。

 キンバリークラーク南京工場新プロジェクトの完成予想図。(3月1日撮影、南京=新華社配信)

   ドイツの自動車部品メーカー、ボッシュ華域ステアリングシステムズ南京支社はこのほど、創業10周年記念式典を開催し、電動パワーステアリング装置の生産台数1千万台突破を祝った。イタリアのピオバン(Piovan)グループは1月、江蘇省蘇州市でアジア地域本部および新工場の開業式を開催。今後、食品加工補助設備などの生産に力を入れるという。3月には同省南京市で、米ヘルスケア大手、キンバリークラークが南京工場の第3期拡張プロジェクトが着工した。こちらは健康衛生ケア分野に重点を置く。

   ますます多くの外国企業が中国での事業発展に自信を強め、積極的に中国各地の発展潮流に参加し、各地の産業と共に成長している。

科瑞茉(クレマー、Cremer)(無錫)日用品の外観。(3月1日撮影、無錫=新華社配信)

   ドイツのハンブルクに本社を置くクレマー(Cremer)グループは2014年、無錫市錫山区に科瑞茉(無錫)日用品を設立、主に洗剤用・日用香りマイクロカプセルの生産と研究開発を行っている。クレマー・グループ大中華圏の田野(でん・や)油脂事業総経理は12日、「これまで実感し、感動した点が幾つもある。政府の対応の早さ、積極的なサービス意識、また立地上の利点など、錫山区は私たちの最高のパートナーだ」と語った。

   中国商務部の凌激(りょう・げき)副部長兼国際貿易交渉副代表は「中国の外資系企業は雇用の約7%、税収の7分の1、輸出入の約3分の1、機械・電気製品とハイテク製品の輸出の半分に貢献しており、国内大循環の重要な一部であると同時に、国内・国際の双循環をつなぐ懸け橋でもある」と述べ、外資の誘致は中国が新たな成長パターンを築く上で欠かせない力だと指摘した。

 江蘇省蘇州市で行われたイタリアのピオバン(Piovan)グループのアジア地域本部および新工場の開業式。(1月15日撮影、蘇州=新華社配信)

   中国経済が質の高い発展段階に入るにつれ、外国投資も徐々に「規模的拡張」型から「質主導」型へと転換しつつある。中国人民政治協商会議(政協)全国委員会委員で蘇州科技大学人文社科処の宋青(そう・せい)処長は、今年の政府活動報告で提起された新たな開放措置は、海外企業や外国投資家が中国で発展するためのより多くの市場機会を提供するとの見方を示した。(記者/何磊静)

 ボッシュ華域ステアリングシステムズ南京支社の外観。(3月1日撮影、南京=新華社配信)

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