中国経済の強靭さはさらに高まる 独ブレーメン大学教授

中国経済の強靭さはさらに高まる 独ブレーメン大学教授

新華社 | 2025-03-16 20:55:47

   【新華社ブレーメン3月16日】ドイツ・ブレーメン大学の経済学教授で中国専門家のウォルフラム・エルスナー氏はこのほど、新華社のインタビューに応じ、「中国は政策の連続性と予見可能性を保ち、質の高い発展を揺るぎなく進めている」とし、中国経済の強靭(きょうじん)さはさらに高まり、質の高い発展が世界経済の回復に寄与するとの見解を示した。

   エルスナー氏は、中国が2024年に達成した5%の経済成長について、外部では圧力が拡大し、内部では困難が増加するという複雑な背景を考えれば「かなりの成果だ」と評価。世界経済の重要なエンジンである中国経済は成長モデルに大きな変化が起こり、強靭さがさらに高まり、自主コントロール能力もより際立ちつつあると指摘した。

   「5%前後」とした今年の経済成長目標については「完全に合理的」とし、中国経済の強靭さは、巨大な市場規模と政策支援から来ているというよりむしろ、整った産業チェーン、スタートアップ企業、高度人材からなる「ポテンシャルのクラスター」から来ていると説明、これらの要素は中国経済の成長の内生的原動力を形成し、ドイツ企業の中国事業にもチャンスを提供していると述べた。

   さらに中国政策の連続性は国際資本の信頼感を効果的に高めていると指摘。「ドイツの対中直接投資がここ数年高いレベルを維持していることは、多国籍企業が対中投資の拡大と産業チェーンの現地化を通じて世界の不確実性に対処しているということであり、中国市場の安定性を高く評価していることを十分に物語っている」とした。

   中国が24年に製造業分野の外資参入規制を全面的に撤廃したことについて、市場環境のさらなる開放を意味するだけでなく、国内市場や経済の強靭さへの中国の自信の表れでもあるとした。中国は経済成長の維持と同時にグローバルサウスの発展促進にも取り組んでいるとした上で、中国が国交を持つ全ての後発開発途上国からの輸入関税をゼロにしたことに触れ「中国は輸入関税の撤廃によって、国際発展協力の新しいモデルをつくり、アフリカと中南米の国々の工業化を促進し、互恵ウィンウィンの持続可能な発展を推進している」と評価。中国経済の持続的な成長に伴い、このモデルは世界の経済発展にさらに寄与するとの見方を示した。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。