中国は国防支出の合理的・安定的増加を維持 解放軍報道官

中国は国防支出の合理的・安定的増加を維持 解放軍報道官

新華社 | 2025-03-10 08:36:04

   【新華社北京3月9日】中国の第14期全国人民代表大会(全人代)第3回会議に参加した人民解放軍・武装警察部隊代表団の呉謙(ご・けん)報道官は9日、2025年の国防予算に関する質問に次のように答えた。

   中国政府は国防建設と経済建設を協調的に発展させる方針を堅持し、国防支出の規模を合理的に決定している。ここ数年は、国の主権と安全、発展の利益を守り、中国の特色ある軍事改革の需要に適応するため、経済・社会の持続的で健全な発展を図るとともに、国防支出の合理的で安定した増加を全体的に維持し、国防と経済の実力の同時向上を促進している。

   2025年の全国一般公共予算案(一般会計予算案)の国防支出は前年比7・2%増の1兆8100億元(1元=約20円)で、うち中央(中央機関と直属組織)の支出は7・2%増の1兆7800億元となる。

   国防支出の増加分は主に以下の分野に用いる。第一に、新たな領域と新たな質の作戦力を大きく発展させ、伝統的な作戦力の建設を統一的に強化し、新型軍・兵種の構造配置を構築する。第二に、偵察・早期警戒、合同打撃、戦場支援、総合保障の体系・能力の構築を推進し、軍隊建設の第14次5カ年規画(2021~25年)の難関攻略完了を保障する。第三に、実戦化軍事訓練を強化し、軍事学校の内包的発展を推し進め、新型軍事人材の育成体系を構築、強化する。第四に、国防と軍隊の改革を持続的に深化させ、軍事人的資源などの分野に関連する政策・制度を整備し、部隊の訓練と戦備、将兵の業務と生活の保障条件を改善する。

   中国の国防支出は国内総生産(GDP)や国の財政支出に占める割合、国民・軍人1人当たりの支出、いずれにおいても米国などの軍事大国と比べて比較的低い水準にある。

   中国は今なお完全な統一を実現しておらず、世界で周辺の安全情勢が最も複雑な国の一つでもある。中国軍は国の主権と領土の一体性の擁護などの面で厳しい試練に直面している。中国の限られた国防支出は、複雑な安全保障面の課題に対応するために必要であり、国際社会の期待に応え、大国としての責任を果たす上でも必要である。中国軍がより多くの公共安全保障財を提供し、人類運命共同体の構築により多くの貢献をするのに役立つ。

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