【新華社北京3月5日】啓蟄(けいちつ)は二十四節気の3番目に当たる。土の中で冬ごもりをしていた蟄虫(ちっちゅう)が春の雷に呼び起こされて地上に出てくるということでこの名がついた。今では雷鳴のためではなく、主に温度の変化によって活動を始めると考えられている。
この時期には梨を食べる風習がある。中国語では「離れる」の「離」の字と「梨」の字が同じ発音のため、虫が作物に近づかず豊作になるという願いがこもっていた。また春先は外気の変化によってせきが出やすくなるため、梨を食べることで肺を潤し、せきを鎮め、体内の水分を補い、熱を冷ますという意味もあった。