香港特区政府、新年度の財政予算案を発表

香港特区政府、新年度の財政予算案を発表

新華社 | 2025-02-28 09:07:41

   【新華社香港2月28日】中国香港特別行政区政府財政司の陳茂波(ちん・ぼうは)司長は26日、2025年4月~26年3月の会計年度の予算案を発表、香港は財政再編を強め、改革と革新で未来をリードし、経済の質の高い発展を加速させると表明した。

   陳氏は、24年の香港経済は複雑で変化の激しい外部環境の中で着実に発展したが、地政学的な不安定さや貿易摩擦の激化、世界的な金利の高止まりなどが香港の経済活動と信頼感にマイナスの影響を及ぼしたと指摘。一方で「国家経済は着実に成長し、香港向けの支援・優遇策も次々と打ち出された。政府の景気刺激策と9月中旬からの米国の利下げが香港経済の各プロセスを支えた」と述べた。香港経済は24年、2・5%の緩やかな成長を遂げ、基調的な消費者物価の上昇率は1・1%となった。

   中期的に見れば、金融政策の正常化は世界経済の着実な成長につながる。陳氏は地政学的な問題が依然として香港経済にとっての試練になると予想したが、本土は技術革新と改革の全面的深化、ハイレベルな対外開放の拡大により質の高い発展を推進し、香港も市場の多様化や新たな成長分野の開拓に努めており、経済は今後も着実な発展が見込まれる。

   陳氏は、香港経済の26~29年の実質年平均成長率を2・9%、基調的インフレ率を年平均2・5%と予測。現在の特区政府は一貫して経済規模の拡充と競争力の強化に注力し、一定の成果を上げていると説明した。

   予算案には技術革新や北部都市圏の建設、競争力のある産業の強化と高度化、人材の集積、粤港澳大湾区(広東省・香港・マカオビッグベイエリア)の都市との連携強化、グリーン(環境配慮型)発展の加速など、基礎を固めて発展を加速させることに的を絞った施策のほか、正しい道を守りつつイノベーションを進め、「新たな質の生産力」(科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力)を育成するための具体的な措置も含まれている。

   陳氏は「世界の構造変化と科学技術の変革が進む中、香港は発展の重要な節目にある」と述べ、改革と局面の打開に勇敢に取り組み、イノベーションを続け、制度改革によってイノベーションと経済の潜在力を解き放つ必要があると語った。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。