高規格農地建設で食糧生産に顕著な効果 中国経済円卓会議

高規格農地建設で食糧生産に顕著な効果 中国経済円卓会議

新華社 | 2025-02-24 20:15:32

   【新華社北京2月24日】新華社は23日、有識者が経済問題を議論する番組「中国経済円卓会議」の最新回を配信した。農業農村部農村経済研究センターの金文成(きん・ぶんせい)主任は番組で、高規格農地の建設が食糧(穀類・豆類・いも類)生産量の確保に顕著な効果をもたらし、食糧生産能力がおおむね1割向上したと述べた。

   黒竜江省綏化(すいか)市で、農業機械を運転して穀物を降ろす農家の人。(2024年10月13日、ドローンから、綏化=新華社記者/張濤)

   耕地は食糧生産の生命線であり、2025年初めに政府が発表した重要な政策文書「中央1号文書」(農村改革をさらに深化させ、農村の全面振興を着実に推進することに関する中国共産党中央委員会と国務院の意見)では耕地の保護と質の向上の強化が明確に打ち出されている。

   金氏は「高規格農地とは」との問いに対し、干ばつや洪水の影響を受けにくく、高収量で安定した生産ができ、農地の質や生産能力、災害抵抗性、資源利用効率などにおいて優位性を示す農地と定義した。

   金氏によると、中国は2024年末時点で、累計10億ムー(6667万ヘクタール)を超える高規格農地と1千万キロ(赤道約250周に相当)以上のかんがい用水路を整備した。これにより農地の防災・減災能力が著しく向上、大規模災害時の減産を抑制し、小規模災害時に安定生産を維持して、無災害時には増産を実現することで、全国の食糧生産の継続的な増産を強力に支えている。

   23日、中国経済円卓会議で発言する金文成氏。(北京=新華社記者/李賀)

   今後の施策については、質と量を同等に重視して、高規格農地の建設・検収・管理体制を整備し、適切な建設・管理・活用を徹底することで、国家の食糧安全保障の基盤を強化していくとの認識を示した。

   具体的には、各地域や農地の特性に合わせた指導により、高規格農地の建設を着実に推進する。特に、東北地方の黒土地帯や平野部、水利かんがい条件を備えた地域、食糧生産量が多く増産の可能性が高い地域での建設を優先し、建設後の管理を強化することで、建設の質と効果を高めていく。

   一方で、全工程における監督体制の強化、プロジェクト審査の規範化、検収の厳格化などあらゆる策を講じて建設の質を確保する。建設工程の質の見直しと特別是正措置を継続的に推し進め、品質基準の未達や施設機能不全などを厳しく調査、是正し、全ての農地を確実に有効活用できるようにしていく必要があるとした。(記者/古一平)

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