中国社会科学院、2024年の考古新発見を発表

中国社会科学院、2024年の考古新発見を発表

新華社 | 2025-02-21 09:10:51

   【新華社北京2月21日】中国社会科学院は19日、北京で開いた考古学フォーラムで2024年の中国考古新発見を発表した。大洞旧石器時代遺跡(吉林省和竜市)▽下湯新石器時代遺跡(浙江省仙居県)▽寺窪遺跡馬家窯文化集落(甘粛省臨洮県)▽周原遺跡(陝西省宝鶏市)▽武王墩(ぶおうとん)戦国時代後期1号墓(安徽省淮南市)▽元明清代製磁業遺跡群(江西省景徳鎮市)-の6遺跡が選ばれた。

大洞旧石器時代遺跡第1文化層出土の石製品。(和竜=新華社配信)

   専門家によると、大洞旧石器時代遺跡は北東アジアでこれまでに発見された旧石器時代後期の野外遺跡の中で最も面積が大きく、文化的要素が多い。中国の長白山地域さらには北東アジアで最も古く、明瞭な旧石器時代後期の文化序列を持つ。

下湯遺跡上山文化集落の復元図。(仙居=新華社配信)

   下湯新石器時代遺跡は、中国文化史の重要な証拠であり、地域文化の変遷や稲作農業の歴史の研究に新たな連続的資料をもたらした。

   寺窪遺跡馬家窯文化集落は、5千年前の黄土高原西部における初期社会の発展水準と文明化の度合いを示し、中華文明の起源研究において黄河上流の核心地域の重要な時間の空白を埋めた。

   周原遺跡では、先周時代の大型版築(はんちく)建築群が見つかり、同遺跡が商(殷)王朝を滅ぼす以前の周の人々の都邑(とゆう=都城)だったかを判断する重要な証拠となった。

   武王墩墓は、これまで科学的に発掘された春秋戦国時代・楚国の大型高等級墓の中で最大の規模、最高の格式、最も複雑な構造を持つ。戦国時代後期の楚国の高等級陵墓制度や東遷後の楚国の歴史文化の研究に体系的な考古学的資料をもたらした。

   景徳鎮市の元明清製磁業遺跡群は、600年以上にわたる景徳鎮の製磁業の様子、集落の拡張、都市の構造・管理、住民の構成・信仰、原料の採掘・加工・輸送、同市手工業の分業・形態の変化、御窯(官窯)と民窯の関係、市場需要が景徳鎮製品に与えた影響などの研究に一次資料を提供した。

   フォーラムでは、中国社会科学院中央アジア考古チームが発掘に参加したウズベキスタン・モンザテペ(Monza Tepe)遺跡の発掘成果も発表された。

寺窪遺跡出土の土器。(臨洮=新華社配信)

周原遺跡の王家嘴1号建築遺構。(宝鶏=新華社配信)

   武王墩戦国時代後期1号墓出土の玉器。(組み合わせ写真、淮南=新華社配信)

   元明清製陶業遺跡群の2024年発掘地点を示す図。(景徳鎮=新華社配信)

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