中国・広西チワン族自治区の製造業、年初から輸出が好調

中国・広西チワン族自治区の製造業、年初から輸出が好調

新華社 | 2025-02-20 13:11:26

   南アフリカのケープタウンで開かれた2025年アフリカ鉱業投資大会(マイニング・インダバ2025)の会場に設置された広西柳工機械の展示ブース。(2月4日撮影、南寧=新華社配信)

   【新華社南寧2月20日】中国広西チワン族自治区玉林市に本拠を置く国内有数の内燃機関メーカー、広西玉柴機器のスマート工場ではこのところ、エンジンなど輸出用製品を製造する全自動生産ラインがフル稼働している。同社国際事業部マーケティング部の劉宏博(りゅう・こうはく)総経理は、「年明け以降、国内外からの受注が多く、急ピッチで生産している。現在製造中のエンジンは、完成次第ベトナムへ出荷される予定だ」と語った。

   同社は同自治区のほか、江蘇省、安徽省、山東省などにも生産拠点を有する。ここ数年は海外展開を加速しており、製品は東南アジア、中東欧など180以上の国と地域に輸出され、海外市場での保有台数は72万台を超える。

   中国ASEAN自由貿易圏の建設、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の実施が進むにつれ、ASEAN諸国は同社の重要な輸出市場の一つとなっている。2024年8月には、タイに建設された初の海外工場が操業を開始し、同時にベトナム工場の建設も始まるなど、国際的な事業展開が再び加速している。

   劉氏は「1月はエンジン輸出の受注が前年同期比73%増となり、月間輸出額で過去最高を更新し、好調なスタートを切った」と述べ、年初から全ての従業員が受注と生産に追われていると説明した。

   同自治区南寧税関に所属する玉林税関の劉浜(りゅう・ひん)副税関長によると、同市の24年の輸出総額は前年同期比約2・5倍の171億9千万元(1元=約21円)となり、伸び率は自治区全体でトップを維持した。

   南寧税関のデータによると、同自治区では24年に機械・電気製品が輸出額を前年同期比19・4%増の2481億8千万元と伸ばし、同自治区の特色と強みを持つ輸出製品となっている。

   同自治区北海市総合保税区にある北海建準電子の工場でも、従業員が生産に追われている。同社の主力製品はコンピューター、通信、その他の電子機器で、LED放熱モジュールやDC/AC放熱ファンモジュールなどがインターネット、情報、自動車エレクトロニクス、光エレクトロニクスなどの業界で顧客の支持を受け、欧米や東南アジア諸国に輸出されている。

   同社の通関責任者、邱家玲(きゅう・かれい)氏は「ここ数年、人工知能(AI)とデジタル経済の急速な発展に伴い、わが社の受注は伸び続け、今年1月の輸出額は8247万元を超え、前年同期比3・23%増となった」と述べた。

   国内建設機械大手の一つ、広西柳工機械は1月以来、欧米など経済発展が比較的成熟した国・地域の市場と、インドやブラジルなど新興国の市場の両方で目覚ましい成果を上げている。

   同社の曽光安(そう・こうあん)董事長は「わが社は国際化を長期戦略と位置付け、国内外の500社以上の販売代理店を通じて180カ国余りの国と地域に製品とサービスを提供している。すでに多くの海外顧客から信頼を得ているが、海外市場開拓を継続し、さらなる成長を目指していく」と述べた。

   2月初めに南アフリカのケープタウンで開かれた2025年アフリカ鉱業投資大会(マイニング・インダバ2025)で、同社は最新の電動設備や鉱山向け無人ダンプトラック、スマート鉱山管理システムなど最先端技術を展示。炭素排出削減と資源利用効率向上に向けた革新的な取り組みも紹介し、多くの参加者の注目を集めたという。(記者/武思宇、黄耀滕)

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