狭い路地を馬が疾走、千年の歴史持つ「跑馬排」 山西省陽泉市

狭い路地を馬が疾走、千年の歴史持つ「跑馬排」 山西省陽泉市

新華社 | 2025-02-19 15:20:30

13日、路地を馬で疾走する村民。(平定=新華社記者/徐偉)

 【新華社太原2月19日】中国山西省陽泉市の下董寨村で13日、千年以上の歴史を持つ民俗行事「跑馬排」が開催され、伝統衣装姿の騎手を乗せた馬が見物客の集まる路地を次々と駆け抜けた。にぎやかで迫力ある光景はスペインの牛追い祭りを思わせる。

 跑馬排は中国の国家級無形文化遺産に登録されており、旧暦1月16日の恒例行事となっている。

 下董寨村共産党支部の袁玉祥(えん・ぎょくしょう)書記によると、同村は古くから娘子関の軍事的要地や商人の通り道とつながっており、文書を届ける使者が通過していた。馬に乗った使者の姿が住民の記憶に深く刻まれ、やがて当時の様子を再現し、伝承するようになったという。

13日、「跑馬排」の合間に行われた伝統行事「社火」。(平定=新華社記者/陳志豪)

 千年以上を経て、跑馬排は春節(旧正月)の習俗として定着した。若者らの参加が奨励され、年配者は乗馬の指導をする。技芸を教える伝習所も設立された。

 村ではパレードや伝統行事「社火」、花火なども実施。跑馬排がインターネットで注目され、ここ数年は省内のほか河北、陝西両省、海外からも観光客が訪れるようになった。(記者/陳志豪、徐偉)

13日、路地を馬で疾走する村民。(平定=新華社記者/徐偉)

13日、「跑馬排」の準備をする村民ら。(平定=新華社記者/陳志豪)

13日、屋上から「跑馬排」を見物する村民ら。(平定=新華社記者/徐偉)

13日、路地を馬で疾走する村民。(平定=新華社記者/陳志豪)

13日、太行山脈に位置する下董寨村。(平定=新華社記者/徐偉)

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