中国福建省で世界最古の鳥類化石の一つ「政和八閩鳥」発見

中国福建省で世界最古の鳥類化石の一つ「政和八閩鳥」発見

新華社 | 2025-02-17 21:38:17

   10日、研究室で政和八閩鳥の化石標本を観察する中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の王敏研究員。指で差している箇所が尾端骨部分。(北京=新華社記者/金立旺)

   【新華社北京2月17日】中国の科学研究チームがこのほど、福建省にある後期ジュラ紀の化石群「政和動物群」で1億5千万年前の鳥類化石「政和八閩鳥」(Baminornis zhenghensis)を発見した。世界最古の鳥類の一つで、現時点で確認できる唯一のジュラ紀の鳥類となる。

   政和八閩鳥の研究により、現代の鳥類の体の構造が既にジュラ紀に出現していたことが明らかになった。尾端骨に代表される鳥類の重要な特徴の出現時期は2千万年近く早まり、鳥類の進化の歴史を塗り替えた。

   研究は中国科学院古脊椎動物・古人類研究所と福建省地質調査研究院の研究チームが共同で実施。研究論文は13日、国際学術誌ネイチャーに発表された。

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   10日、研究室で政和八閩鳥化石標本の今後の研究方向について話し合う中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の王敏研究員(右)と周忠和(しゅう・ちゅうわ)院士(アカデミー会員)。(北京=新華社記者/金立旺)

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   10日、研究室でパソコンに向かう中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の王敏研究員。 (北京=新華社記者/金立旺)pagebreak

   政和八閩鳥と政和動物群の生態復元図。(北京=新華社配信)pagebreak

   11日、福建省地質調査研究院で、政和八閩鳥の復元図について説明する同研究院の陳潤生教授級シニアエンジニア。(北京=新華社記者/姜克紅)pagebreak

   11日、福建省地質調査研究院で、撮影に応じる中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の王敏研究員(左)と同研究院の陳潤生(ちん・じゅんせい)教授級シニアエンジニア。(北京=新華社記者/姜克紅)

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   11日、福建省地質調査研究院で、撮影に応じる政和八閩鳥発掘研究チームの一部メンバー。(北京=新華社記者/姜克紅)pagebreak

   福建省南平市政和県の野外調査・発掘現場で、記念撮影する中国科学院古脊椎動物・古人類研究所、福建省地質調査研究院の共同調査チームのメンバー。(2023年11月5日撮影、北京=新華社配信)pagebreak

   福建省南平市政和県の野外調査・発掘現場で、作業に当たる中国科学院古脊椎動物・古人類研究所、福建省地質調査研究院の共同調査チームのメンバー。(2023年10月21日撮影、北京=新華社配信)pagebreak

   政和八閩鳥のホロタイプ(正基準標本)。(北京=新華社配信)pagebreak

   福建省南平市政和県の野外調査・発掘現場。(2024年11月9日、ドローンから、北京=新華社配信)

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