6日、インタビューに応じるヴォルフ氏。(ヘルツォーゲンアウラハ=新華社記者/車雲竜)
【新華社ドイツ・ヘルツォーゲンアウラハ2月17日】メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チームの代表兼最高経営責任者(CEO)で、メルセデス・ベンツモータースポーツ部門トップを務めるトト・ヴォルフ氏は6日、新華社のインタビューに応じ、中国はモータースポーツの重要な市場で、メルセデス・ベンツが長年にわたって深耕を続ける肥沃な地でもあるとの見解を示した。
「中国が参加しないモータースポーツは想像できない」。ヴォルフ氏はこう述べ、上海インターナショナルサーキットのコースは近代の芸術的エンジニアリングの手本であり、サービスもトップクラスだと評価し、「この活気に満ちた都市に行くたび、ポジティブなエネルギーを感じることができる」と語った。
「このスポーツはかつて中国でニッチとされていたが、今では観戦者数が飛躍的に増加している」とし、若年層がモータースポーツの主な観戦者だと指摘。このことは中国のスポーツ消費市場の高度化を示すだけでなく、自動車レース産業の中国市場での成長性も示すとの見方を示した。
自動車レースの世界最高峰であるフォーミュラワン(F1)の公式統計によると、中国のファンの数は1億5千万人を超え、過去4年の間に関心を持ち始めたファンがその過半数を占めた。オンラインプラットフォーム上のファンは430万人に上り、年間100万人以上増加している。
ヴォルフ氏は今シーズンのチームの新たな変化について、1月に独スポーツ用品メーカーのアディダスと複数年の協力パートナーシップを締結したことに言及。この協力を「クラシックとトレンドの化学反応」と定義し、「自動車レースの遺伝子とトレンドの要素を融合することで、より多くの中国の若者層に接触していきたい」との意向を示した。