中国の渤海「渤中26-6」油田が生産開始 世界最大の変成岩油田

中国の渤海「渤中26-6」油田が生産開始 世界最大の変成岩油田

新華社 | 2025-02-10 16:39:02

   【新華社天津2月10日】世界最大の変成岩油田、中国渤海海域の「渤中26-6」油田は7日、第1期プロジェクトの生産を開始した。

   石油大手、中国海洋石油集団の天津分公司が発表した。プロジェクトは1期と2期に分かれ、今回生産を開始した第1期は中心処理プラットフォーム1基と無人坑口プラットフォーム1基からなる。開発井33本の稼働を予定し、石油・天然ガスの1日当たり生産量はピーク時で3500立方メートル超を見込む。

   埋蔵層は深さ4500メートル超の太古界潜丘構造の変成岩地層で、潜丘の岩盤は主に硬度の高い花こう岩からなり、地層温度は摂氏178度に達する。高温と高強度により厳しい掘削作業となった。

   同油田は中国海洋石油集団が渤海油田で計画する二酸化炭素(CO2)回収・利用の重点モデルプロジェクトでもあり、石油採掘で発生するCO2を回収、分離し、地層に再び注入することで、石油と天然ガスの回収率を高め、油田のライフサイクル全体でCO2を150万トン削減する。

   油田は天津市から約170キロ離れた渤海中部海域にあり、平均水深は約20メートル。2022年の発見以来、石油・ガスの累計確認埋蔵量は2億立方メートルを超え、通常の回収率で試算した採掘量は原油が3千万立方メートル以上、天然ガスが110億立方メートル以上となる。

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