春節間近、ASEAN産熱帯フルーツの人気高まる 広西チワン族自治区

春節間近、ASEAN産熱帯フルーツの人気高まる 広西チワン族自治区

新華社 | 2025-01-28 17:34:00

23日、ドリアンを選ぶ消費者。(南寧=新華社記者/趙歓)

 【新華社南寧1月28日】中国広西チワン族自治区では春節(旧正月)を目前に、今年も果物市場がにぎわいを見せている。果物は数ある年越し用品の中でも、多くの人々にとって欠かせないもので、同自治区は「中国の果物の宝庫」と呼ばれ、長年にわたり果物の生産量全国トップを維持している。また、東南アジア諸国連合(ASEAN)に隣接するという地理的優位性から、新鮮な熱帯フルーツなど豊富な種類の果物が数多く輸入されており、春節の果物市場をさらに豊かにしている。

 消費者は新年に新鮮な食べ物を求めるだけでなく、「珍しい」ものを求めるようになった。重慶市から来た劉(りゅう)さんは、「以前は旬の果物は少なかったが、今はたくさんあって選ぶのに困る」と話し、市場の豊富な果物を前にうれしい悩みをもらした。黒竜江省のチチハル市から来た祝(しゅく)さんは、「食べたことどころか聞いたこともないものがたくさんある。新年だから珍しいものを食べてみたい」と話し、帰省のためドリアンとバンレイシ(蕃茘枝)を買った。

23日、広西チワン族自治区の果物市場で売られている赤肉パラミツ。(南寧=新華社記者/趙歓)

 ここ数年、コールドチェーン物流の発展に伴い、輸入果物が食通たちのレパートリーをますます増やしている。複数の業者によると、雲南省のイチゴ、広州から運ばれるチリ産のチェリー、ベトナムからの輸入ココナツなどは、基本的に1日で同自治区の市場に到着するという。

 市場でASEAN諸国産の果物を扱う譚家福(たん・かふく)さんは、タイの果樹園で収穫されたリュウガンはその日のうちに地元で加工・包装された後、すぐにコンテナに積み込まれ、中国ラオス鉄道または陸路の口岸(通関地)を経由して中国に輸出されると紹介。「輸送時間が短縮されたおかげでより新鮮な果物が届き、新年が近づくにつれ商売はますます順調だ」と語った。

23日、広西チワン族自治区の果物市場で売られているかんきつ類「砂糖橘」。(南寧=新華社記者/趙歓)

 中国とベトナムの国境に位置する同自治区の凭祥友誼関口岸は、中国とASEANをつなぐ重要な陸路の通関地として、東南アジア産のリュウガンやパラミツなどフルーツの効率的な入境と積み替えを行い、迅速に全国各地へ送っている。

 広西富万耐国際貨運代理の李俊文(り・しゅんぶん)総経理は、「春節が近づき、わが社では果物の輸入業務量が増えている。1月からすでに600トンを輸入した」と述べた。春節期間中の果物市場の需要に応えるため、同社はベトナム産のココナツなどさまざまな種類の果物を新たに追加し、消費者により多くの選択肢を提供しているという。(記者/陳露縁、趙歓)

23日、広西海吉星農産品国際物流センターで、リュウガンを運ぶ業者。(南寧=新華社記者/趙歓)

23日、イチゴを選ぶ消費者。(南寧=新華社記者/趙歓)

23日、広西チワン族自治区の果物市場で売られているドリアン。(南寧=新華社記者/趙歓)

23日、広西チワン族自治区の果物市場で売られているイチゴ。(南寧=新華社記者/趙歓)

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