上海市のインバウンド客、日本が三大供給源の一つに

上海の観光スポット、豫園商城でお茶を楽しむ日本人観光客。（２０２４年１２月６日撮影、上海＝新華社記者／陳愛平）

　【新華社上海１月２７日】中国上海市文化・観光局によると、同市が２０２４年に受け入れたインバウンド客（入境観光客）は前年比８４％増の延べ６７０万５９００人だった。うち日本人観光客は６９％増の４１万２１００人で、インバウンド客の三大供給源の一つとなった。

　昨年１２月に香川県高松市から上海を訪れた８０代の男性は、これまで中国に来るには最低１カ月半前からビザ取得の準備をしなければならなかったが、今は「思い立ったらすぐ出発できる」と昨年１１月末から始まった日本人向けの短期ビザ免除を歓迎。今回は江南地方を代表する市内の庭園「豫園」を訪れ、本場のグルメも味わったと満足した様子で、今度は夫婦で一緒に来たいと語った。

上海浦東空港の観光案内サービスセンターに置かれた多言語の地図や観光案内のパンフレット。（２０２４年９月２６日撮影、上海＝新華社記者／陳愛平）

　同局のデータによると、昨年は米国や韓国からの観光客もそれぞれ４０万人を超えた。インバウンド客の増加率ではタイ、マレーシア、インドネシアがトップ３となった。

　中国の旅行予約プラットフォームのデータでは、間もなく到来する春節（旧正月）もインバウンド観光予約が大幅に増加している。携程集団（トリップドットコム）によると、春節期間のインバウンド観光予約数は前年同期比約３倍と大きく増加し、主に韓国やマレーシア、シンガポール、日本、米国などからの予約が多い。上海や北京、深圳、広州などが最も人気のある目的地になっている。（記者／陳愛平）

上海の観光スポット、豫園商城でお茶を楽しむ日本人観光客。（２０２４年１２月６日撮影、上海＝新華社記者／陳愛平）