中国の工業経済、２４年は安定成長を維持

   【新華社北京１月２６日】中国の２０２４年の工業増加値（付加価値額）が４０兆５千億元（１元＝約２１円）に達し、製造業の規模は１５年連続で世界１位を維持した。国務院新聞（報道）弁公室が２１日に開いた「中国経済の質の高い発展成果」に関する記者会見で明らかとなった。

   工業情報化部の張雲明（ちょう・うんめい）副部長は「中国の工業経済は外部の圧力が増し、内部の困難も増える複雑で厳しい情勢を乗り越え、全体的に安定を維持して前進している」と説明。中国の工業は土台がしっかりし、産業の強靭（きょうじん）さが高く、発展の潜在力も大きく、製造業のハイエンド化、スマート化・グリーン（環境配慮型）化が加速しているとした。

   一定規模（主要業務の年間売上高２千万元）以上の設備製造業の増加値は前年比７・７％増え、一定規模以上の工業全体の伸びに対する寄与率は４６・２％に上った。ハイテク製造業の増加値は８・９％増となり、全体に占める割合は０・６ポイント拡大した。製造業企業２６４社が中国企業上位５００社にランク入りし、全体の５０％以上を占めた。製造業への投資も高めの伸びを保ち、持続的に上向く要因が蓄積しつつある。