【新華社済南1月23日】中国山東省は2024年、新エネルギー・再生可能エネルギーの発電設備容量が1億1500万キロワットとなり、石炭火力発電の割合を上回った。20日に開幕した同省第14期人民代表大会第3回会議で明らかにされた。長期にわたり石炭を中心としてきた同省のエネルギー構造は根本的な転換を遂げ、経済・社会発展の原動力の「グリーン(環境配慮型)エンジン」への切り替えに成功した。
山東省は中国有数のエネルギー生産・消費省であり、エネルギー消費量と二酸化炭素(CO2)排出量が全国の10分の1近くを占める。エネルギーに占める石炭の割合が高いことが問題とされてきたが、ここ数年はクリーンエネルギーの開発・利用を加速させ、大規模クリーンエネルギー拠点の建設を計画。第14次5カ年規画(2021~25年)以降は、新エネルギー・再生可能エネルギーの発電設備容量が年平均25・2%で増加した。
省能源(エネルギー)局の劉学軍(りゅう・がくぐん)副局長は25年の目標として、クリーンエネルギー体制の構築、複数の原子力・洋上風力発電プロジェクトの着工、新エネルギー・再生可能エネルギー発電設備容量の2千万キロワット増加を掲げた。