中国の貿易額、24年は43兆元超え 過去最多に

中国の貿易額、24年は43兆元超え 過去最多に

新華社 | 2025-01-14 15:31:25

11日、海南省洋浦経済開発区の洋浦国際コンテナ埠頭。(ドローンから、洋浦=新華社記者/蒲暁旭)

  【新華社北京1月14日】中国税関総署の王令浚(おう・れいしゅん)副署長は13日、国務院新聞(報道)弁公室が開いた「中国経済の質の高い発展の成果」をテーマとした記者会見で、2024年のモノの貿易額が前年比5・0%増の43兆8500億元(1元=約21円)に上ったと発表した。貿易上で多くの課題を抱えながらも、貿易額は過去最高を更新した。

  王氏は、貿易の安定成長を促す新たな措置が24年9月末から次々と実施され、第4四半期(10~12月)の貿易額は11兆5100億元に上り、四半期の記録を塗り替えたと紹介。特に12月は4兆元を初めて上回り、伸びも6・8%に拡大し、年間の貿易が円満に締めくくられたと述べた。

  具体的に見ると、輸出額は7・1%増の25兆4500億元だった。輸出品目の構造が絶えず改善し、機械電気製品の輸出額は8・7%増え、輸出全体に占める割合は59・4%に上昇した。輸入額は2・3%増の18兆3900億元となった。住民生活に関連する消費財の輸入需要は盛んで、アパレルの輸入額は5・6%、果物は8・6%、ワインは38・8%それぞれ伸びた。中でも12月の月間輸入額は元旦、春節(旧正月、今年は1月29日)を前に、ここ21カ月の高水準となった。

  貿易パートナー別に見ると、「一帯一路」共同建設国との貿易額は6・4%増の22兆700億元に上り、全体に占める割合が初めて50%を超えた。うち東南アジア諸国連合(ASEAN)との貿易額は9・0%増え、5年連続で双方とも最大の貿易パートナーとなった。

  貿易主体(企業や事業者)を見ると、輸出入のあった貿易企業は70万社に迫り、過去最多を更新した。「主勢力」である民間企業の貿易額は8・8%増の24兆3300億元で、全体の55・5%を占めた。

  地域別では、東部が全体の79・7%を占め、「安定装置」として引き続き機能し、東北地区は1兆2500億元に上り、4年連続で記録を更新した。

  王氏は、外部環境の複雑さが増し、貿易の安定成長は厳しい課題を抱えているものの、中国経済の基盤がしっかりし、優位性が多く、強靭(きょうじん)性が高く、潜在力が大きいというファンダメンタルズ(基礎的条件)に変わりはないと指摘。貿易の質の高い発展を支える要因は依然として安定しているとした。さらに、今後については「税関が中央経済活動会議の方針に従い、監督管理の効率とサービス水準を絶え間なく高め、貿易の安定成長を推し進める」と述べた。

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