北京の隠れたオアシス、什刹海西海湿地公園を訪ねて

北京の隠れたオアシス、什刹海西海湿地公園を訪ねて

新華社 | 2025-01-09 14:09:13

匯通祠から見下ろす什刹海西海湿地公園の全貌。(2024年11月10日撮影、北京=新華社記者/王巍)

  【新華社北京1月9日】中国北京市有数の観光地、什刹海(じゅうさつかい)は市中心部の故宮からわずか数キロの距離にある湖。元の時代には積水潭と呼ばれ、首都・大都(現在の北京市)の重要な水源だっただけでなく、城内各所の水位と流速を制御する水門が設けられるなど水管理の重要な場所でもあった。

什刹海西海湿地公園で泳ぐ水鳥。(2024年11月10日撮影、北京=新華社記者/王巍)

  元代の科学家で水利事業家の郭守敬(かく・しゅけい)が水系の接続や河川の浚渫(しゅんせつ)などさまざまの措置によって、中国の南北をつなぐ元代の大運河を完成させたことで、物資の輸送量が飛躍的に増大し、大都は空前の繁栄を迎えた。当時中国を訪れたベネチアの商人マルコ・ポーロは著書『東方見聞録』で、運河の終点で埠頭の役割を果たした什刹海一帯の繁栄ぶりを詳細に記した。

什刹海西海湿地公園周辺にある西海美術館。(2024年9月1日撮影北京=新華社記者/王巍)

  什刹海は、西海、後海と前海の三つの湖で構成されている。現在の西海は都心部における希少な湿地公園となっており、独特の湿地生態、生物多様性の豊かさ、季節ごとに変わる美しい風景が見られ、にぎやかな通りと自然が接触する素晴らしい場所になっている。

什刹海西海湿地公園の看板。(2024年11月10日撮影北京=新華社記者/王巍)

  敷地面積10・9ヘクタール、うち水域面積は7・4ヘクタール、周辺緑地面積は3・5ヘクタールで、周辺には匯通祠(郭守敬記念館)、三官廟、普済寺、徳勝門箭楼などの史跡が密集する。

什刹海西海湿地公園に設置された遊歩道を歩く人たち。(2024年11月10日撮影北京=新華社記者/王巍)

  生物多様性は極めて豊かで、シダレヤナギ、ヤマモモ、アブラマツなどの木のほか、国の1級保護動物であるコウノトリや2級保護動物のクロツラヘラサギ、アオサギなど多くの水鳥も見られる。複数の遊歩道や、自転車道、観鳥台、美術館などが設置され、日頃から多くの市民や観光客がバードウォッチング、アウトドアスポーツ、レジャーに訪れている。(記者/王巍)

什刹海西海湿地公園のハス。(2024年9月1日撮影北京=新華社記者/王巍)

什刹海西海湿地公園散策する人たち。(2024年9月1日撮影北京=新華社記者/王巍)

什刹海西海湿地公園の遊歩道。(2024年12月14日撮影北京=新華社記者/王巍)

什刹海西海湿地公園の水面に浮かぶ水鳥。(2024年11月10日撮影北京=新華社記者/王巍)

什刹海西海湿地公園の一角。(2024年11月10日撮影北京=新華社記者/王巍)

什刹海西海湿地公園の風景。(2024年11月10日撮影北京=新華社記者/王巍)

什刹海西海湿地公園の水門。(2024年9月22日撮影北京=新華社記者/王巍)

什刹海西海湿地公園に立つ元代の科学者、郭守敬の像。(2024年12月14日撮影北京=新華社記者/王巍)

什刹海西海湿地公園の建物。(2024年12月14日撮影北京=新華社記者/王巍)

什刹海西海湿地公園のハス。(2024年9月1日撮影北京=新華社記者/王巍)

什刹海西海湿地公園で休む水鳥の幼鳥。(2024年9月1日撮影北京=新華社記者/王巍)

匯通祠から見下ろす什刹海西海湿地公園。(2024年9月1日撮影北京=新華社記者/王巍)

什刹海西海湿地公園で休む水鳥。(2024年9月1日撮影北京=新華社記者/王巍)

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