アジア冬季大会、グリーン電力供給１００％実現へ　中国・ハルビン市

   【新華社ハルビン１月２日】中国黒竜江省ハルビン市で２０２４年１２月３１日、第９回アジア冬季競技大会向けグリーン（環境配慮型）電力取引調印式が行われた。アジア冬季大会史上初めて、競技会場や付帯施設の改修・建設、テストマッチ、大会期間中に消費する電力を１００％グリーン電力で賄う。

   黒竜江省はグリーン大会運営の理念にのっとり、大会に関連する事業者や電力供給会社、発電企業など多くの関係者が、グリーン電力取引に積極的に参加するよう働きかけてきた。２０２４年７月に初めてのグリーン電力取引が成立して以来、同省電力取引センターはこれまでに１１回のグリーン電力取引をとりまとめ、累計取引量は５６７６万キロワット時に上った。

   全ての競技会場に安全で信頼性が高く、途切れないグリーン電力の供給を確保するため、送電大手、国家電網傘下の国網黒竜江省電力は８億元（１元＝約２２円）以上を投資し、１７０件以上の大会関連の電力網強化プロジェクトを実施してきた。その全てがすでに完成、稼働しており、１００％グリーン電力供給に向けた確かな基礎が築かれた。（記者／劉赫垚）