【新華社北京1月2日】中国広西チワン族自治区欽州鉄道コンテナ中心駅で2024年12月30日、インドネシア産ショートニングや中国海南省産ココナツジュースなどが入ったコンテナ90個を積載した貨物列車が、重慶市団結村駅に向けて出発した。これにより、中国西部と東南アジア諸国を結ぶ陸海複合貿易ルート「西部陸海新ルート」列車の年初からの運行本数が1万本を突破した。年間1万本を超えるのはこれが初めてで、前年同期比では5・1%の増加となる。
「西部陸海新ルート」は北のシルクロード経済ベルト、南の21世紀海上シルクロードと接続、長江経済ベルトと連携し、地域協調発展の枠組みにおいて重要な戦略的地位を占める。19年8月に国家戦略に昇格し、列車の運行本数は17年の178本から24年には56倍に増加した。
「西部陸海新ルート」の海上・鉄道複合一貫(シーアンドレール)輸送によるコンテナ輸送量は前年同期比24・0%増の12万8651TEU(20フィートコンテナ換算)となった。「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定」加盟国の同新ルートによる貨物輸送量は32・0%増の8万7846TEUで、新ルート輸送量全体の17・0%を占めた。
現在、新ルートの海上・鉄道複合一貫輸送列車の輸送貨物は1166品目に上り、国内18省・自治区・直轄市の73都市、156駅をカバー、世界の125カ国・地域の542港湾に通じている。