青少年スキーヤーが紡ぐ中日友好の絆 吉林省

青少年スキーヤーが紡ぐ中日友好の絆 吉林省

新華社 | 2024-12-16 08:57:29

   4日、吉林市万科松花湖リゾートでトレーニングする新潟県スキー連盟所属の選手。(吉林=新華社記者/顔麟蘊)

   【新華社長春12月16日】中国吉林省吉林市のスキー場で11月末から12月7日まで、新潟県スキー連盟に所属する青少年18人が4人のコーチと共にスキーの強化合宿を実施した。毎日午前5時から、スキーやランニング、映像分析など、休みなくトレーニングに励み、上海などから来たスキー愛好家たちとの技術交流も行った。

   今回参加した中で最年長の横尾安紀さん(17)は、スキー選手だった父に連れられ4歳でゲレンデに立ち、7歳から競技スキーを始めた。現在、月末に北海道で開催されるアルペンスキーの全国大会に向け調整を行っている。横尾さんは「吉林の雪質はとても良く、ゲレンデも長いので、滑っていて爽快。トレーニングを通じて、良い成績を残したい」と語った。

   若井謙成さん(15)は今季、ちょうど高校受験の年で、一日のトレーニングを終えると、夜は勉強の時間に充てている。おいしい食事と快適な環境に支えられ、中国での合宿生活を元気に過ごしている。若井さんは「高校に入学したら、また中国でスキーをしたい」と話した。

   コーチの横山良さんは20年前、選手として中国でトレーニングをした経験がある。ここ数年は、チームを率いて毎年、松花湖スキー場で合宿を行っており、中国の氷雪スポーツや関連産業の発展を目の当たりにしてきた。「中国のスキーは発展が早く、スキーヤーも若年化しており、スノーボーダーもますます増えて驚いた」と述べた。

   中国東北部に位置する同省は、北緯40度の「氷雪の黄金地帯」に属している。新潟同様、国内の主要な米どころの一つで、素晴らしい氷雪リゾート地でもあり、スキー場は60カ所ある。

   1979年、中国が初出場する冬季五輪に向け、同省出身のスキー選手、朴東錫(ぼく・とうしゃく)と王桂珍(おう・けいちん)が、日本でトレーニングを受けた。これが中国と日本のスキーを通じた友好関係の始まりとなった。

   今では、吉林市にある万科松花湖スキーリゾートは、新潟や長野など多くの地域のスキー連盟のトレーニング拠点となり、フランスやカナダなど各国のスキー愛好家が訪れてる場所となった。

   オンライン旅行大手の携程集団(トリップドットコム)によると、11月30日に中国が日本などに対する短期滞在査証(ビザ)免除措置を実施して以降、中国の人気スキーリゾートの日本からの予約数は前年同期の2・5倍となった。同市と省都長春市への予約は、それぞれ約3・7倍と約2倍となり、日本人観光客の伸び率の高いスキーリゾートランキングで、それぞれ1位と4位となった。

   横山コーチは「中国と日本のスキー交流はここ数年、ますます盛んになっている。私の故郷の新潟県にも、いつも大勢の中国人スキーヤーが訪れている。スキーは私たちの友好の絆となっている」と語った。(記者/顔麟蘊、孫逸軒)pagebreak

   4日、吉林市万科松花湖リゾートでトレーニングする新潟県スキー連盟所属の選手。(吉林=新華社記者/顔麟蘊)pagebreak

   4日、吉林市万科松花湖リゾートのリフト乗り場で順番を待つ若井謙成さん(左から2人目)と新潟県スキー連盟所属の選手。(吉林=新華社記者/顔麟蘊)pagebreak

   4日、吉林市万科松花湖リゾートのゲレンデで選手の用具を整える横山良コーチ。(吉林=新華社記者/顔麟蘊)pagebreak

   4日、吉林市万科松花湖リゾート。(吉林=新華社記者/顔麟蘊)

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