新華社のインタビューに応じるハンガリーのオルバーン・バラージュ首相政務官。(11月28日撮影、北京=新華社記者/張玉薇)
【新華社北京12月12日】ハンガリーのオルバーン・バラージュ首相政務官はこのほど、北京で新華社のインタビューに応じ、中国の発展はハンガリーを含む全ての国々にとってチャンスだとの認識を示した。
中国とハンガリーの「一帯一路」共同建設における重点協力事業、中国・中東欧諸国間協力の旗艦事業であるハンガリー・セルビア鉄道は2025年の全線開通を見込む。開通のあかつきには東欧と中欧を結ぶ重要なハブとなり、ハンガリー・セルビア間と域内の物流や旅客輸送の効率が大きく高まるとみられる。オルバーン氏は「昔のシルクロードのように、ハンガリーの中央アジアと中国に通じる扉が開いた」と述べた。
ハンガリーで今、比亜迪(BYD)など中国の新エネルギー車(NEV)メーカーによる投資・工場建設が相次いでいることに触れ、「これはハンガリーの経済発展に大きく寄与する」と評価。ハンガリーはグリーントランスフォーメーション(GX)を大いに支持する国として、自動車業界の発展を非常に重視しており、中国企業に健全で安定したビジネス環境を提供し、ハンガリーで事業を行う欧州企業と共同で新技術を開発し、絶えず新市場を切り開いていきたいと述べた。
欧州と中国の新エネ分野での協力の見通しにも言及し、中国は電気自動車(EV)やクリーンエネルギー、通信などの分野ですでに世界をリードしていると指摘した。欧州企業が競争力を保ちたいのならば、開放の維持は必須だとの見方を示した。