【新華社クアラルンプール12月12日】マレーシア金融大手マラヤン・バンキング(メイバンク)の投資銀行部門、メイバンク・インベスト・バンク(メイバンクIB)は10日発表のリポートで、2025年の東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の経済が米国の経済政策の転換、世界的な貿易の緊張、インフレ圧力の継続などのリスク要因はあるものの、成長の強靭(きょうじん)性と潜在力を備えるとの見解を示した。
また、マレーシア、インドネシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの6カ国の国内総生産(GDP)が4・7%の成長率を維持すると予想した。製造業と電子機器を中心とする輸出のさらなる増加、外国直接投資(FDI)の構造的上昇傾向、ASEAN地域でのデータセンターの急成長、観光業の継続的な回復、中国が打ち出した一連の措置など、複数の好材料を支えに、6カ国の経済が今後数年、堅調な成長を維持するとした。
さらに、ASEANで実施しているデータセンターの建設が加盟国の再生可能エネルギー投資を刺激し、マレーシア、インドネシア、シンガポール、タイなどで関連産業が新たな経済の成長分野になっているとも指摘した。