【新華社北京12月12日】中国の貿易は今年に入って以降、全体的に安定している。税関総署が10日に発表した1~11月のモノの貿易額は前年同期比で4・9%増え、伸び率は1~10月と比べ、0・3ポイント低下した。
月ごとの増減率を見ると、1月は2桁増だったが3月にはプラスからマイナスに転じ、4月は急回復して7・7%増となり、11月までの8カ月はプラスを維持した。
中国の貿易は全体的に安定を維持し、成長の兆しが多く見られ、推進エネルギーが蓄積した。
多くの新たな優位性が急速に形成された。技術と付加価値の高い機械電気製品の1~11月の輸出は8・4%増え、輸出全体の60%近くを占めた。うちコンテナは2・1倍、船舶は65・3%増、オートバイは24・8%増だった。特色ある農産物は海外市場に輸出され、果物・ドライフルーツ・ナッツは22・2%、野菜・キノコは11・4%、酒類・飲料は7・5%それぞれ増加した。
民間企業の貿易額は8・7%増え、企業形態別で最大を維持した。うちハイテク製品の輸出実績のある民間企業は15万社を超え、合計貿易額は12・9%増となり、伸び率はハイテク製品の輸出全体を7・6ポイント上回った。
貿易相手が増加した。「一帯一路」共同建設諸国との貿易額は6・0%増、うち東南アジア諸国連合(ASEAN)が8・6%増となった。中南米やアフリカなどの新興市場との貿易は一層円滑になり、輸出入はそれぞれ7・9%と4・8%増加した。世界中の貿易相手は貿易企業に広い市場を提供している。
ルワンダの蜂蜜、ウガンダの天然水産物、チャドの落花生とゴマなど、ますます多くのアフリカ産農産物の輸入が許可され、中国の人々の食卓を豊かにしている。国交のある後発途上国からの1~11月の輸入額は12・4%増え、輸入全体の伸びを10ポイント上回った。
税関総署の呂大良(りょ・だいりょう)統計分析司長は、中国が12月から国交のある全ての後発途上国からの製品全てを対象に、ゼロ関税を適用すると紹介。この措置はより多くの国々の製品が中国の大市場に進出するのを助け、チャンスを分かち合い、発展を促進し合うことになるとの見方を示した。