6日、黒竜江省氷上訓練センターで取材を受けるパキスタンのファイサル・エブラヒム記者。(ハルビン=新華社記者/呉悠)
【新華社ハルビン12月11日】中国黒竜江省ハルビン市で来年2月に開かれる第9回アジア冬季競技大会に向け、アジア・太平洋地域の主要メディアを招いたプレスツアーが5~7日、同市で開かれた。パキスタンやラオス、マレーシア、インドネシア、日本など十数カ国から20余りの報道機関の代表が「氷の都」ハルビンに集まり、冬季アジア大会の競技会場と冬季観光のランドマークを訪れ、同市の魅力を体感した。
市内の黒竜江省氷上訓練センターでは、中国・パキスタン経済回廊(CPEC)関連のニュースを専門とするパキスタンメディア「デイリーCPEC」のファイサル・エブラヒム記者が中国杯スピードスケートエリートリーグを観戦。同センターがアジア冬季競技大会のスピードスケート競技会場になると知り、大会の成功に自信を深めたと語った。施設は整い、運営も効率的で、大会開催に円滑に対応できるだろうとし、「中国のスポーツ大会開催能力は誰の目にも明らかで、今回も素晴らしいスポーツの祭典になるだろう」と述べた。
5日、ハルビン氷雪大世界の夢幻氷雪館で、氷の彫刻と共に写真を撮るマレーシアのハキム・ビン・マハリ記者。(ハルビン=新華社記者/呉悠)
冬季は雪や氷の巨大彫刻が立ち並ぶテーマパーク「ハルビン氷雪大世界」では、マレーシアの英字新聞「ニュー・ストレーツ・タイムズ」のハキム・ビン・マハリ記者が、室内施設「夢幻氷雪館」につくられた氷の聖ソフィア大聖堂に賛嘆の声を上げていた。雪や氷でできた迫力ある建物を見たハキム記者は、ハルビンは冬季アジア大会にも独特な氷雪文化を取り入れることができるだろうとし、「ハルビンはもっと多くの人に見てもらう価値がある。冬季アジア大会では世界を驚かせるものを数多く披露してくれるだろう」と述べた。
群力実験小学校では、東京新聞の石井宏樹記者がスケート場を駆け回る少年アイスホッケーの選手たちにカメラを向け、次々とシャッターを切っていた。石井記者は、同校のウインタースポーツカリキュラムの規模に驚くとともに、生徒が楽しんでいる様子を見てうれしく思ったとし、ハルビンは氷雪資源の強みを氷雪人材の強みに変えており「こうした資源を生かしたハルビンの冬季アジア大会も素晴らしいものになると確信している」と語った。
5日、ハルビン氷雪大世界の夢幻氷雪館で、氷の彫刻を撮影する日本の石井宏樹記者。(ハルビン=新華社記者/呉悠)
第9回冬季アジア大会は来年2月7~14日に開催を予定。すでに歴代最多となる34カ国・地域のオリンピック委員会が参加登録をしている。(記者/楊軒、沈易瑾)