隔離期間を終えて北京動物園に移されたトキ。(北京=新華社配信)
【新華社北京12月8日】日本から中国に返還されたトキ16羽が4日、1カ月間の隔離検疫を終えて中国の北京動物園に移された。今後、同園の23羽と共に飼育される。
同園でトキを担当する飼育チームの責任者、毛宇(もう・う)さんは、16羽の健康状態は良好と説明。同園は十分な受け入れ準備を行ってきたとし、「飼育施設の全面的な消毒と清掃を行い、ドジョウや牛肉飼料、ミールワームなどトキが好む物を用意した」と語った。
トキは中国の国家1級保護動物に指定されている。かつては絶滅の危機に瀕し、1981年に陝西省洋県で野生の7羽が発見された後、40年余りの保護活動を経て、世界に1万羽以上が生息するまでになった。