中国外交部、中日関係の長期的安定を希望

   【新華社北京１２月３日】中国外交部の林剣（りん・けん）報道官は２日の記者会見で、石破茂首相の臨時国会開会式での発言について、日本が中国と共に歩み寄り、両国指導者の重要な共通認識を実行に移し、中日関係の長期的安定を図ることを希望すると述べた。

   石破首相は臨時国会の開会式で次のように述べた。アジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）非公式首脳会議の出席に合わせ、習近平（しゅう・きんぺい）主席と深く交流した。日中間にはさまざまな意見の相違や懸案が存在するが、双方は協力できる分野では協力していく。中国の安定的発展が地域全体に利益をもたらす。今後は習主席との間で合意した戦略的互恵関係の包括的推進と建設的かつ安定した日中関係の構築という大きな方向性に基づき、指導者レベルを含むあらゆるレベルで中国との意思疎通を図っていく。

   林氏はこれについて次のようにコメントした。中国は関係の報道に留意している。中日関係の長期的で健全かつ安定的な発展は、両国人民の根本的利益に合致している。日本が中国と共に歩み寄り、歴史を直視し、未来を見据え、客観的で正確な対中認識を確立し、「互いに協力パートナーとなり、互いに脅威とならない」など中日間の四つの政治文書で示された原則と方向性を具体的政策と実際の行動の中で体現し、各分野での実務協力を深め、矛盾と意見の相違を建設的に管理して、両国指導者の重要な共通認識を実行に移し、中日関係の長期的安定を図ることを希望する。