【新華社南寧11月25日】中国西部地域と東南アジアを結ぶ陸海複合一貫輸送ルート「西部陸海新ルート」の需要は、第4四半期(10~12月)も継続的に増え、貨物輸送量の伸びが速まった。年初から11月20日までのコンテナ貨物輸送量は80万TEU(20フィートコンテナ換算)を超え、前年同期比5・3%増の80万5400TEUに上った。国有鉄道会社、中国国家鉄路集団傘下の中国鉄路南寧局集団が明らかにした。
今年に入り、西部陸海新ルートの輸送貨物は増え続け、オーストラリアのスポジュメン(リシア輝石)、東南アジアのゴムなどが急増しているほか、甘粛省のタマネギ、西蔵自治区のヤク肉ジャーキー、広西チワン族自治区の砂糖、自動車部品、板材などの製品の海外進出も加速している。
南寧局集団は10月以降、物流の一括請負サービスをさらに普及させ、積載、輸送、情報サービスなどの全行程をカスタマイズした顧客向け物流プランを打ち出し、ブラジルの大豆、インドネシアの石炭などの貨物を引き受けた。貨物輸送量の10万TEU到達までの所要時間は27日に短縮され、これまでに比べて13日も短くなった。データによると、新ルートの10月以降の1日当たり輸送量は3205TEUとなり、1~9月より862TEU(36・8%)増加した。
現時点で、新ルートの輸送品目は1163品目に増え、中国18省(自治区・直轄市)73都市の156駅をカバーし、世界125の国・地域の542港湾に通じている。