千年の古刹・奉国寺を訪ねて 遼寧省錦州市

千年の古刹・奉国寺を訪ねて 遼寧省錦州市

新華社 | 2024-11-25 16:13:07

奉国寺の大雄殿。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

  【新華社錦州11月25日】中国遼寧省錦州市義県の中心市街地に、遼の開泰9(1020)年創建の奉国寺がある。当初は咸熙(かんき)寺と呼ばれ、後に現在の寺名に改められた。大雄殿に大型の仏像が7体安置されていることから、大仏寺とも呼ばれる。現存する遼代三大寺院の一つで、1961年に全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定された。

奉国寺の大雄殿。(5月14日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

  境内の面積は6万平方メートルで、建築物は遼代の大雄殿を中心に、明清時代に増築された無量殿、山門、牌坊(はいぼう)などがある。大雄殿は境内に唯一現存する遼代建築で七仏殿とも呼ばれる。幅約55メートル、奥行き約33メートル、高さ20メートル余りで、延床面積は1800平方メートルに及び、高さ3メートルの基壇の上に立つ。中国の古建築の中で最も壮大な単層木造建築とされ、遼代の仏教建築の成果を代表するとともに、11世紀の中国建築の最高水準を示している。

奉国寺大雄殿の扁額(へんがく、複製品)。中国の仏教寺院で縦額は珍しく、大きさは縦3・1メートル、横1・52メートル。中国最大の透かし彫りの扁額で「中華名扁」と呼ばれる。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

  大雄殿に安置された7体の泥塑仏像「過去七仏」も遼代のもので、中尊の毘婆尸仏(びばしぶつ)の高さは9・5メートル。各像には左右に高さ2・5メートルの脇侍菩薩が向き合うように配されている。殿内には他にも天王像2体、明代の倒座観音像が安置され、供物を盛る遼代の石刻の器7組計21点が置かれている。

奉国寺の「慈潤山河」扁額(へんがく、複製品)。縦2・8メートル、横1・78メートル。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

  木造建築、彫像、彩色画の「遼代三絶」を一つに集めた奉国寺は、著名建築家の梁思成(りょう・しせい)が「千年の国宝、無上の国宝」と絶賛し、2012年には「遼代木造建築」として中国の世界文化遺産暫定リストに記載された。(記者/藍建中)

奉国寺の「法輪天地」扁額(へんがく、複製品)。縦2・8メートル、横1・78メートル。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿内の扁額。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺の外山門。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺の大雄殿。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿裏側の倒座観音。左側の鷹、右側の花瓶から「鷹瓶観音」とも呼ばれる。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺の大雄殿(裏側)。(5月14日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺の大雄殿(裏側)。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

遼代奉国寺の模型。(5月14日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺の遼王井。遼代には皇室専用の井戸とされた。(5月14日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺の内山門。(5月14日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

遼代奉国寺大雄殿の模型。(5月14日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿の仏像。(5月14日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿の仏像。(5月14日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿左側の天王像。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿右側の天王像。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿裏側の斗拱(ときょう=組物)。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿北東角の斗拱(ときょう=組物)。(5月15撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿に残る遼代の石製供物器。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿の過去七仏。(5月14日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺内山門の扁額。(5月14日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿裏側の倒座観音。左側に鷹、右側に花瓶があることから鷹瓶観音とも呼ばれる。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿の倒座観音(鷹瓶観音)右側の花瓶。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿の倒座観音(鷹瓶観音)左側の鷹。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿の内部。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿内部の斗拱(ときょう=組物)。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺の牌坊(はいぼう)。(5月14日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿の中央に安置された毘婆尸仏(びばしぶつ)。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿の東端に安置された迦葉仏(かしょうぶつ)。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿の東から2番目の安置された拘留孫仏(くるそんぶつ)。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿の東から3番目に安置された尸棄仏(しきぶつ)。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿の西から3番目に安置された毘舎浮仏(びしゃぶぶつ)。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿の西から2番目に安置された拘那含牟尼仏(くなごんむにぶつ)。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿の西端に安置された釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)。(5月15日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿前の「宜州大仏」碑。(5月14日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺大雄殿の拘那含牟尼仏(くなごんむにぶつ)前に立つ脇侍菩薩(きょうじぼさつ)。(5月14日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺の天王殿(無量殿)。(5月14日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺境内に残る遼代の石彫。(5月14日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

奉国寺境内に残る遼代の石彫(裏側)。(5月14日撮影、錦州=新華社記者/藍建中)

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