【新華社ハルビン11月24日】中国黒竜江省ハルビン市で2025年2月に開催される第9回アジア冬季競技大会の開幕まで、あと70日余りとなった。熱気を帯びる氷雪観光と情熱あふれるスポーツの祭典が重なることで、この冬のハルビンの観光市場は新たな氷雪ブームを巻き起こすと見込まれる。
「駅を出ると大型ディスプレーに映し出されたアジア冬季大会マスコットの『浜浜(ビンビン)』と『妮妮(ニーニー)』があいさつしてくれた」。天津からの観光客、王智睿(おう・ちえい)さんは、高速鉄道を降りてすぐにアジア冬季大会の熱気を感じたと話した。今回は亜布力(ヤブリ)スキー観光リゾートで友人とウインタースポーツを満喫するため、しっかりと計画を立ててきたという。
16日、ハルビン市内のアジア冬季大会公式ショップで、客に商品を紹介する従業員。(ハルビン=新華社記者/戴錦鎔)
亜布力スキー観光リゾートは、長白山脈の支脈、張広才嶺の中段西麓にあり、積雪期が170日に及ぶことから、中国の「雪の門」と呼ばれる。ゲレンデのコースは、アジア大会に向けて全面的な整備を済ませている。
毎年恒例の冬の風物詩、ハルビン氷雪大世界(ハルビン氷祭り)は12月中旬の開幕を予定している。運営企業、ハルビン氷雪大世界の孫沢旻(そん・たくびん)マーケティング部副部長は、今年は面積を前回の81万平方メートルから100万平方メートルに拡大し、アジア冬季大会の要素も多く取り入れると紹介した。
大会が近づくにつれ、競技会関連の消費活力も一段と刺激されている。ハルビン・アジア冬季大会市場開発部特許マネジメント専門班によると、大会ライセンス商品はこれまでに1600点以上開発され、事前販売額は約2億9千万元(1元=約21円)に上る。公式ショップは209店が公表され、大手電子商取引(EC)サイトでも販売されている。(記者/劉赫垚、楊思琪、戴錦鎔)