8日、マッタレッラ大統領、娘のローラ氏と共に中国の流失文化財を鑑賞する習近平主席夫妻。
中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席と彭麗媛(ほう・れいえん)夫人は8日夜、北京の人民大会堂でイタリアのマッタレッラ大統領、娘のローラ氏と共に、イタリアが押収し中国に返還した流失文化財を鑑賞した。
今回返還された文化財や芸術品は計56点。専門家によると、甘粛、青海、陝西などの出土品で、歴史的、芸術的、科学的に高い価値を持つ。中でも新石器時代に属する馬家窯文化の彩陶は、中国文明の起源と初期の研究に実物資料を提供し、漢・唐代の陶俑と元代の陶獣は、当時の社会の安定と豊かさ、開放性と包容性を裏付けている。両首脳は馬家窯文化の代表的な彩陶8点を共に鑑賞した。
イタリアは習主席が2019年に訪問した際、中国の文化財や芸術品計796点を返還。文化遺産を巡る両国の協力は新たな段階に入り、文化財の追跡調査と返還における国際協力の模範となっている。前回に続く流失文化財と芸術品の返還は、中国の文化遺産を尊重する姿勢を示し、両国友好の事例となった。(北京=新華社記者/申宏)
8日、マッタレッラ大統領、娘のローラ氏と共に中国の流失文化財を鑑賞する習近平主席夫妻。(北京=新華社記者/殷博古)