12日、中国東方電気集団が東方電気風電(福建)製造基地で開いた26メガワット級洋上風力発電機の完成式典。(福州=新華社記者/林善伝)
【新華社福州10月14日】中国の発電設備大手、中国東方電気集団が独自に開発した26メガワット級の洋上風力発電機が12日、福建省福清市の福建三峡海上風電国際産業園にある東方電気風電(福建)製造基地で完成した。現時点で単体容量と風車の直径が世界最大の国産洋上風力発電機となる。
風車の中心までの高さは185メートルで、風車の直径は310メートル、受風面積は7万7千平方メートルをそれぞれ超える。3万点余りに及ぶ発電機の部品は全て国産品が使われている。
風速8メートル以上の海域向けに設計され、年間平均風速10メートルで1基当たり年間1億キロワット時のクリーン電力を供給する。一般家庭5万5千世帯分の年間電力消費を賄うことができ、標準炭(1キロ=7千カロリー)換算で年間3万トン余りの石炭を節約し、8万トン以上の二酸化炭素(CO2)排出を削減する。
中国の大半の海域は平均風速が大きく、塩水噴霧による腐食が激しいほか、台風も多いことから、今回完成した風力発電機は完全密閉構造の塩水噴霧腐食防止プランや二重の台風防止技術プランを採用。ブレードなど易損部品の構造を強化しただけでなく、風況に応じて風車の向きを自動調整するスマートシステムも導入し、強風の影響を軽減している。
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12日、中国東方電気集団が東方電気風電(福建)製造基地で開いた26メガワット級洋上風力発電機の完成式典。(ドローンから、福州=新華社記者/林善伝)
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12日、福建三峡海上風電国際産業園にある東方電気風電(福建)製造基地で、ロボットを操作してハブのボルトを締める技術者。(福州=新華社記者/林善伝)
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12日、福建三峡海上風電国際産業園にある東方電気風電(福建)製造基地で、風力発電機のナセル前部フレームのヨーベアリングのボルト位置を計算するロボットアーム。(福州=新華社記者/林善伝)